謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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Operation: MindcrimeOperation: Mindcrime
(2003/05/06)
Queensr醇田he

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'88年にリリースされた3rd。

多くのメタラーが、
HR/HMのコンセプトアルバムで真っ先に思い浮かべるであろう
作品がこれでは無いだろうか。
それほど有名なこのアルバム。
私がこのアルバムを聴いたのは'90年代に入ってからで
後追いではあるが、BURRN!の記事にも度々出てきており
「プログレッシブロックとHMとの融合」が為された名盤だ、
という評判は知っていた。
当時はプログレッシブロックも既に私は好きで聴いており
期待して聴いてみたものの・・・
思ったほど、「プログレッシブな」変態的なフレーズが
出てこないことに落胆した。
「どこがプログレッシブなHR/HMなんだ・・・?」と。
(後から考えると、彼らが目まぐるしい曲展開のプログレッシブロックよりも
PINK FLOYDのようなタイプのバンドに
多大な影響を受けていることは
明白なのだが、当時の私はそれがよく分からなかった)

しかし、二度三度とこのアルバムを聴く内に
プログレッシブ云々ということは抜きにして
正統派HMのコンセプトアルバムとして聴くと
凄く楽しめることに気付いた。

素晴らしい出来のコンセプトアルバムは全ての曲を
聴くことで、初めてその魅力を十二分に楽しめるものだが、
本作品の場合、一曲一曲を聴いてみても名曲揃いであることが分かる。

大まかなストーリーは
麻薬中毒者ニッキーが犯罪組織に操られていく
悲劇を描いたもの、だが
より重要であろう、楽曲の感想を書いていくと・・・
SE(と言うか台詞)で占められる①、
そして、長めのプレリュード扱いの②の後
ミドルテンポの③から初めてジェフ・テイトの歌が聴けるのだが、
その歌メロがまず素晴らしい。
彼の持ち味であるロブ・ハルフォードとも比較される
ハイトーンVoで「革命」の名を借りた、犯罪に手を染める
ニッキーの姿を高らかに歌い上げている。
こういう話が主軸ならばジョン・オリヴァあたりが歌っても
いいかな~と思ったが
超人ジェフ・テイトの歌唱力があれば、ドラマはより
盛り上がると言うものだろう。

ミドルテンポばかりの曲が目立つアルバムではあるが、
一応疾走ナンバーっぽいものもある。
⑤や⑨がそれに当たる。
「たった2曲だけか・・・」などと思わないで頂きたい。
これ以外に疾走ナンバーを入れたり、
入れなかったりするとこのアルバムの構成を壊すことに
なるのだ。
要は疾走ナンバーがあるかどうかってことが問題なのではなく、
5曲目に"Speak"、9曲目に"Needle lies"があることが
必須の流れなのだ。
その代わりになる曲など無い。
特に⑨の場合は、前に⑧というストーリーの中では起承転結のうち
「転」にあたる重要な局面で、緊張感を生み出す
効果を発揮しているので。

後半の展開は特に緊張感溢れるもので
⑪⑫⑮あたりはサラッとは聴けずに気合いが入ってしまう。
だから、気軽にBGMにして他の行動は出来ない。
気がそちらに向いてしまうので。
特に⑮なんて、HR/HM史上に残る名曲。
聴く時は正座をして・・・というのはウソですが(笑)
聴き入ってしまいますねぇ。

・・・と言うわけでレビューにも何にもなってないけど(笑)、
QUEENSRYCHEならば、これでしょう。
と言うか、他のを聴いていてもこれだけ聴いていないのでは
彼らの素晴らしさが分からないだろうから。
ストーリー自体は終わり方が救いようもないくらい暗いし、
歌詞カードも英語の歌詞は字が大変小さく、文字を羅列させるように
書いてあるため読みにくいのが玉にキズだが
まずはストーリーは気にせずじっくりと聴いてもらいたい。



~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①I remember now
②Anarchy-X
③Revolution calling
④Operation: Mindcrime
⑤Speak
⑥Spreading the disease
⑦Mission
⑧Suite sister Mary
⑨Needle lies
⑩Electric requiem
⑪Breaking the silence
⑫I don't believe in love
⑬Waiting for 22
⑭My empty room
⑮Eyes of a stranger



総評・・・91点

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'90年にリリースされた4th。

今ではプログレッシヴ・メタルバンドの先駆け、という認識も
強いかもしれないが、初期の彼らは
JUDAS PRIESTのフォロワーとも言われたくらい正統派HMを
追求していたものだ。
その正統派HMっぽいところを保ちつつ、プログレっぽさも
ほんのり漂っているという、さじ加減の良さ。
そこがファンには受けたのだろうか?
本作品は彼らのアルバムの中では歴代二番目のセールスを記録した
アルバム(ちなみに一位は"PROMISED LAND"。)である。
私にとっても、最も気軽に聴けるQUEENSRYCHEの作品であり
初めて彼らの作品を聴く方にとっても、一番彼らの
特徴というか本質が分かり易い一枚だと思う。

前作"OPERATION MINDCRIME"が一貫したストーリーを
元に作られたコンセプトアルバムであったのに対し、
本作品では一曲一曲には明確な繋がりは無いが、
全体像を見ると、点が線になるが如く一つのテーマに
ついて歌っていることが分かる。
そのテーマとはアメリカという国の本質や
その国が抱える問題について、であるが
決してへヴィなばかりではなく
①のように、銃社会についてさりげなく警鐘を鳴らす曲でも
人間が苦境に立たされても、前向きに生きることの
大切さ(と言うかしたたかさ、か)を歌っており、
聴いていて暗い気持ちにならない。

④は①~③が正統派HMっぽい曲調だったのに対し
若干、プログレッシヴロックに近いスタイルであり
80年代PINK FLOYDっぽい。
おそらくGu、クリス・デガーモの音が
デイブ・ギルモアっぽいクリーントーンを生かしたものであり
あまり音を詰め込まないプレイをしているからだろう。
彼らの懐の深さを表す一曲だ。
⑤⑥はまた正統派っぽい曲調に戻り・・・・
⑧はおそらく曲単位で考えると彼らの楽曲の中で
最も売れた曲、なのだが
正直、私にはそんなにいい曲だとは思わなかったなぁ。
「まあ、いいかな」程度。

それよりもその次の⑨や⑩が面白いと思った。
⑨はちょっとRUSHを彷彿とさせる、イントロから始まる
正統派ナンバーで、派手さは無いが
本作品で聴けるジェフ・テイトの歌メロの中では
一番気に入っている。
何だか、こう・・・一曲の中でメジャー、マイナーと
曲調がころころ変わって飽きない。翻弄されるのだけれど
それが心地良い、そんな不思議な気持ちになる。
⑩はクリスとマイケルのツインギターで弾かれた
巧みなリフワークが生きており、それがジェフの歌メロと
微妙に絡んでいる。
⑨⑩共通しているが、どちらも決して派手なプレイを
しておらず、昨今のプログレメタルみたいに音を詰め込まず
様々な表現をしているところ。
何も考えずDREAM THEATERのやっていることを
表面だけパクっているバンドは是非見習って欲しいところだ。



~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Best I can
③Jet city woman
④Della Brown
⑤Another rainy night
⑥Empire
⑨Hand on heart
⑩One and only



総評・・・89点

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'94年にリリースされた6th。

このアルバムを知る方にとっては、既に語り尽くされたことだが
アルバムリリースされた当時、前作"EMPIRE"からのあまりの音楽性の
違いから多くのファンが拒否反応を示し
同時に、今作品を聴き込んだファンが改めてその良さを
訴えたかなりの「問題作」。

私としても・・・微妙なアルバムだ(笑)。
絶賛するのは行き過ぎだと思うし、かと言ってメロディが無い
ダークな雰囲気が漂うだけのアルバムとも言えない。

全体的にメロディが暗いのは、扱っているテーマが
内に問いかける性質のものであるから
そもそも"OPERATION MINDCRIME"等とは
同じような作りにはできないだろう。

物質的な成功を追求し続け
その果てに求める幸福が無い、と悟り・・・
次に幸福を探し、向かうのは自己の内面であり
その辿りつく答えは
結局、「今を生きる」ということ。

アルバムで語られているのは大体このようなことなのだが
これは演劇でもオペラでも無い。
ロックバンドのアルバムなのだから、歌詞がいくら優れていた
としてもそれは作品のプラスαにはなっても
評価の中心にはならない。
当然なのだが、アルバムの評価で大切なのは楽曲の質だろう。

①~⑤は前作までの彼らの作風とは全く違うものの、
まだ分かり易いメロディがそこにはあって、楽しめる。
しかし、⑥などは特に重苦しくメロディも平坦なため
歌詞を全く理解しないまま聴いても良さは理解し難い。

おそらく・・・このアルバムを酷評する人の殆どが
⑥⑦あたりの印象が強く頭に残って、評価を悪くしているのだと思う。
冷静に聴けばアルバムの前半と後半はなかなか良い。
が、やっぱり彼らの作品としては「なかなか」の域を出ないと
思っている。
楽曲単位でもアルバム単位でも、彼らはもっと素晴らしい作品を
作っているからね。

まあ、聴き込みが必要な作品であることは間違いない。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②I am I
③Damaged
④Out of mind
⑤Bridge
⑧Lady Jane
⑪Someone else?



総評・・・81点
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