謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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A Change of SeasonsA Change of Seasons
(1995/09/13)
Dream Theater

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'95年にリリースされた企画盤。

アルバム"AWAKE"で今までよりもへヴィな作風となったDREAM THEATERが
初めてリリースした20分超えの大作がメインである
このアルバム。
聴き所はやはり①。
冗長なインストを繋ぎ合わせただけの、プログレもどきの曲には
ならず、まるでドラマのように起承転結が見事に
出来た組曲仕立てになっている。
最初は穏やかで暗い、アルペジオによるGuイントロから入り
9:00超えた辺りで、徐々に緊張感溢れる展開に。
11:30辺りのKeyが主体になるところもスピード感があるのだが、
やはり12:00~13:00辺りのテクニカルなユニゾンが
痺れるし、
その後のジェイムズ・ラブリエの歌メロも感動的だね。

19:00から20:00にかけてのインストパートもこの曲の
ハイライトの一つだろう。
で、この後は最後の歌入りのパートを経て
イントロと同じメロディに戻る流れとなっている。
この一曲のためにアルバムを買っても、ファンならば
損をしたとは思わないだろうが・・・
難を言うならば、この曲は確かライブレコーディングをされているため
スネアドラムの音が結構軽く聴こえる。
それくらいかな。

②以降は全てライブレコーディングされたカヴァー曲。
②はELTON JOHNのカヴァー。私は原曲を聴いたことが無いのだが
これを聴いた印象としては、メロディアスHRっぽいアレンジだ。
エレピのメロディが主体の爽やかサウンド。
③はDEEP PURPLEのカヴァー。
④はLED ZEPPELINのカヴァーをメドレー形式で
"The rover""Achilles last stand"
"The song remains the same" の順番で演奏しており、
⑤はPINK FLOYD、KANSAS、QUEEN、JOURNEY、DIXIE DREGS
GENESISの順番で演奏している。
バンドメンバーがこれらの曲を好きでやっていることが
伺える、良い意味で力の抜けたカヴァー群だ。
①のおまけでこんなにたくさんのカヴァーも入っていて、
凄く贅沢。
楽しめること、請け合いです。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①A Change Of Seasons
)The Crimson Sunrise
)Innocence
)Carpe Diem
)The Darkest of Winters
)Another World
)The Inevitable Summer
)The Crimson Sunset
③Perfect strangers



総評・・・85点

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Metropolis Part 2: Scenes from a MemoryMetropolis Part 2: Scenes from a Memory
(1999/10/22)
Dream Theater

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'99年にリリースされた5th。

多くの方がDREAM THEATERの最高傑作は2ndの
"IMAGES AND WORDS"であり、これを超える作品を作ることは
困難だと思っていたが・・・
私の感想を言わせてもらうなら、現時点でのDREAM THEATERの
最高傑作はこれだ。
つまり2ndを超えたアルバムを彼らが5thにして作ることができた、
と私は思うのだ。

"IMAGES AND WORDS"に収録された"METROPOLIS PART1"の
続編として作られた本作品はコンセプトアルバムであり、
催眠療法を受ける主人公が見た、前世の記憶から
主人公が見ていた悪夢の意味を知る・・・というストーリー。

テーマが難しく、楽曲もインパクト一発で勝負するタイプのものでは
なく、決して名曲の集合体というタイプのアルバムでは無いため
本作品を一度聴いただけでは
「どこが"IMAGES AND WORDS"を超えてるのだ?」と
思われる方も多いかもしれない。
そう、このアルバムは集中して聴く必要がある。
ストーリーは大体の部分が分かれば楽しめるが、
歌詞を吟味するとなお楽しめることだろう。

最近のDREAM THEATERと違い、音像は初期の頃に近くて
前作"FALLING INTO INFINITY"よりも"A CHANGE OF SEASONS"に
近い。
それと、いたるところで"Metropolis part1"で聴いたフレーズが
出てくるのが興味深いね。

コンセプトアルバムであるから、シアトリカルな楽曲も
多くなり、中でも⑤はQUEENを参考にしているのだろうか。
ちょっと所々ギターがブライアン・メイっぽいです。
とは言え、ラストの複雑なユニゾン、キメとかは
DREAM THEATER節と言える。
こういう激ムズフレーズと流れるようなメロディが
聴き手を最初のカタルシスへと導くところだろう。
⑥の後半辺りのジョーダン・ルーデスのKeyソロパートも
凄いね。鬼気迫るものがある。
プログレメタルにおけるキーボーディストはヴィタリ・クープリのような
テクニックは勿論のこと、音楽的な知識に裏打ちされた
フレーズの引き出しを多く持ち、それをいかに斬新で
しかも音楽的に出すべきかを知っていなければ
務まらない訳だが、ジョーダンはその点を軽くクリアしている。

エレクトリックシタール(だと思う)の怪しい音から始まる
中近東風のメロディが印象的な⑧もなかなかの緊張感があるが、その後の
⑨のイントロは、"Metropolis part1"のそれを想起させるもので
懐かしくも嬉しくなる。
更にあの"Metropolis part1"の中間部の複雑でスピーディな
例の全楽器ユニゾンパートを分解して
少しずつアレンジし直したようなフレーズが
出てくるのにはいい意味で驚かされる。
ベースのタッピングフレーズはフルピッキングに変わっていたが
難易度はむしろ高くなっているだろう。
まあ、一番大変なのはドラムだろうね。
マイク・ポートノイ・・・凄すぎです。

この⑨は文からも察してもらえるだろうが、メチャクチャ複雑で
一聴した段階では訳が分からないかもしれない(笑)。
敷居が高いとは思うが、この部分こそじっくり聴いてもらいたい。

緊張感バリバリの⑨の後
⑩はメロウで歌メロが目立つ聴きやすい曲。
こういう曲も無いと正直疲れるからね(汗)。

⑪は女声コーラスを大々的に入れるなど
アレンジ面でPINK FLOYDを参考にしたフシもあるが、ドラマティックな
演出としては成功している。
そして⑫は・・・。

本作品は70分を超える大作なので、気軽には聴けない部分はある。
楽曲単位では際立った曲も少ないのだが
それでもアルバム構成の妙であろう、私はDREAM THEATERの全作品の中で
最も多く聴いた。勿論レビューを書いている今も
楽しく聴ける。
10年経ってもその魅力は未だ色あせない。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
私にとってはこのアルバムの収録曲は70分を超える、「1曲」です。
だから、全部。



総評・・・98点


Falling Into InfinityFalling Into Infinity
(1997/09/18)
Dream Theater

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'97年にリリースされた4th。

誤解を恐れずに言うなら、本作品はDREAM THEATERの音楽が
最もプログレッシブメタルではなく、自分達のルーツである
プログレッシブロックに近くなった作品だ。
それは単純に⑪の中間部がU.K.の"In the dead of the night"の
アラン・ホールズワース的な展開がある、ということではなく(笑)
①でその音が聴かれる、スティックの導入や
本作品に限ってボーカルオリエンテッドな
サウンドを心掛けているフシが見られること等々、
とにかく音楽業界全体にとっても、自分達にとっても
新しいことをやってみよう、という気持ちが現れている気がするのだ。

これはライナーノーツや昔のBURRN!誌に書いてあったことだが
このサウンドの変化は、バンドメンバーの家族の死や
誕生など感情の起伏が激しくなる出来事が多かったことに
由来するそうだ。

しかし、その新しいことをやってみることがファンにとって
歓迎されたかどうかは少し疑問であり
私もこのアルバムが発売された当時は、前作以上に取っ付きにくい
アルバムだなぁと思った。
先述の通り、歌が中心となっていることもあるのだが
DREAM THEATERの持ち味の一つである
バンド全体で演奏されるスリリングなキメやユニゾンが
少なくて、全体的にゆったりしている。
だけど、へヴィじゃなくて現代的なプログレッシブロック・ポストロックを
聴いている感じに近い・・・これが取っ付きにくさの原因だろう。
歌メロ自体は凄くキャッチーなところから、
PINK FLOYDっぽいとも感じる・・・かもしれない。
だから、この作品からDREAM THEATERを聴き始めると
凄く誤解されるかも。

②③なんかはイントロのリフがへヴィだったり、気だるかったりするが
歌メロをよく聴いてみるとなかなかよく出来ているので
個人的には嫌いじゃない。
本作品のハイライトは⑥⑦・・・かな。
この二つの曲が一番好き。特に⑦は
DREAM THEATERらしいアヴァンギャルドな展開、
ジョン・ペトルーシのサウンド重視・音数少なめの
お洒落な(?)ギタープレイ、
そしてゲスト参加しているKING'S Xのダグ・ピニックと
ジェイムズ・ラブリエとのボーカルの掛け合い、
などなど、聴き所満載。

逆に⑨はちょっと馴染めなかったなぁ。
何と言うか、メロディはしっかりしているんだけど
DREAM THEATERにしては明るすぎて、
これではへヴィなフュージョンみたいだ(まあ、歌は入っているけれども)。

まあ、通して聴いてみて分かったことだが
私自身の好みはともかく、このアルバムの楽曲はどれもよく出来ていて
つまらない曲と言うのは無い。
一度聴いてから、そのまったり度合いからラックに
しまったまま、と言う方もいるかもしれないが
何度も聴く内にその面白さは分かる・・・かもしれない。
少なくとも私はこのアルバムをレビューしようと、
一度通して聴く前は、買った当時の印象を
思い出して低めの点数を付ける気満々だったが(笑)
じっくり聴いてみて気が変わったからね。



~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①New millennium
④Hollow years
⑤Burning my soul
⑥Hell's kitchen
⑦Lines in the sand
⑩Anna Lee



総評・・・86点

Train of ThoughtTrain of Thought
(2003/11/17)
Dream Theater

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'03年にリリースされた7th。

amazonのレビューにも書いてるが、彼らの作品の中で
最もへヴィな作品だと思う。
更に一曲あたり収録時間10分を越える曲が多いので
はっきり言って、最初聴く時に
何も考えずダラダラしながら聴いていると
下手すると一曲たりとも記憶に残らないかもしれない。
それくらい敷居は高くて、楽しむためには
良くも悪くも集中力を要するアルバムだ。

私がDREAM THEATERに求めるのは二つある。
一つはテクニカルな演奏によって生み出される
スリル、緊張感。
もう一つは綿密に計算された複雑な、メロディの構成美。
・・・なのだが
まず、①②を聴いたところあまり、私が期待したものは
得られなかった。
つまり、これはDREAM THEATERの新たな一面を私に
突きつけられたと解釈し
違う良さがあるのだから、それを見つけなければと思い
熱心に聴きこんだ。
すると、まあ①はへヴィで暗いけれどもメロディに関しては
それが理解できるようになった。
しかし、②は何度聴いても良さが分からない。
METALLICAのフレーズを入れていても、へヴィさばかりが耳につき
ラップもどきのパートも何だか嫌だ。

それ以降はなかなか良い・・・と言うか
③なんかは歌メロもいいし、スリル満点のキメやユニゾンも
多くて一番好きだし
④にもラップっぽいパートはあるけど、それは歌メロの良さ
後半の展開でそういうダサさを帳消しにしている感はある。
ラストの⑦は・・・もう少しってところかな。
へヴィな展開で鬱積したストレスを解放するような、
彼らならではの登りつめるような、キメやユニゾンなどが
あれば良かったのだが、そこまではいかない。
不完全燃焼だ。

音楽的なクオリティは勿論高いし、
ファンから求められる完成度は十分なくらいにあると思うが
2ndや5thで彼らのことが好きになった方には、おそらく
厳しい内容だと思う。
これを聴く前に3rdあたりで免疫をつけておく事をお勧めする。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
③Endless sacrifice
④Honor thy father
⑤Vacant
⑥Streem of consciousness



総評・・・84点

Images and WordsImages and Words
(1995/02/22)
Dream Theater

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'92年にリリースされた2nd。

このアルバムが発売された当時、
まだ「プログレッシブメタル」というサブジャンル自体無かったと
思うが、それを抜きにしてもこの音は
当時、私にとってあまりにも斬新すぎた。

その頃の私は、まずプログレッシブロックというものの存在さえ
知らなかった。
だから輸入盤で早い時期にジャケ買いしたにも関わらず
リズムが唐突に切り替わったりする楽曲の多いこのアルバムを
聴いて気に入ったのは、②と⑦のような
バラードだけだったように思う。

まあ、言い訳させてもらうとその頃はもう
私はメロスピ、メロパワ命な時期だったのであまり
複雑な展開に慣れてなかったのだ(苦笑)。
要は、この確かに存在するメロディと複雑なリズムを一体
自分の頭の中でどう処理し、どう楽しむべきか悩んでいた。
それくらいある意味、彼らの音楽は単なるメロスピ好きには
敷居が高かったのだ。
(余談だが、最近になって私のような人が多いことを
知って安心したものだ。我ながら俗っぽい部分があるなぁ、と
反省はしている(笑))

で、楽曲の評価についてだが
プログレッシブロックもある程度聴き、楽しみ方が分かっている
今だから言う。
全曲名曲です。曲を飛ばすところなんてありません。

①のようにメタルらしい重いリフで始まり、最もプログレッシブロックから
遠い音でアルバムの幕を開けたのは
自分達が新しい音を作り、それをアピールするために
そうしたのだろうか?
1stの頃とはここからして印象が違う。
②⑦は先述の通り、バラードであるがKey、ケヴィン・ムーアの
ピアノの旋律が最も活かされた曲。

メタリカのような、へヴィなギターサウンドで変拍子の楽曲を
やれば彼らのような音になるかと言うと
そうはならない。
VOIVOD、MEKONG DELTAみたいにはなるかもしれない。
が、③を聴いていただくと分かるだろう。
これがDREAM THEATERなのだ。
テクニックとセンスが共存し、結果キャッチーさと
プログレファンをも唸らせる変態的展開を同時に
兼ね備えた面白い曲を作るのが、DREAM THEATERなのだ。
(そう言えば、この曲が面白くてベースでコピーを
してたな~。バンドではできなかったけど)

で、もっとディープなプログレメタルが好きという方には
やっぱり⑤だろうか・・・。
これはもう、歌詞といい曲の展開といい
メタラーの発想じゃないでしょう。
後半の変態ユニゾンプレイは必聴。慣れるまでは一苦労だけどね(笑)。
ラストの⑧は基本的にはバラードなんだけれども、
やっぱり素直じゃない展開で、これもプログレメタラー
悶絶必至な変なリズムがイイ(笑)。
あと、後半のジョン・ぺトルーシのギターソロも圧巻。

DREAM THEATERのフォロワーらしきバンドは今でこそ
チラホラ見かけるが、このアルバムがリリースされてから
すぐに雨後の筍のようには出てこなかったのは
やはり、それだけこのアルバムがハイセンスにして
ハイテクニックであり、
真似をしても、なかなか様にならなかったのだろう。
某レーベルからリリースされた
DREAM THEATERのカヴァーアルバムを聴くと
特にそう思う。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
全部。



総評・・・97点
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