謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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EclipseEclipse
(1990/04/20)
Yngwie Malmsteen

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'90年にリリースされた5th。

今でこそ、どのアルバムも同じような音楽性とか何とか、
イングヴェイのことを何も分かっていない連中が批判するようになっているが
彼も頑固なようで、幅広く色んなことにチャレンジしようとしていた
時代があったのだなぁ・・・と、このアルバム(と"ODDYSEY")を聴くと思える。

実際に聴いてもらえれば分かることだが、
まず①は典型的なネオクラナンバーではなく
ちょっと涼しげな北欧メタル風の楽曲になっており
更に続く②はアヴァンギャルドなジミ・ヘンドリックスっぽい
グルーヴィな曲がくるなど
前半から、なかなか冒険している。
③からはやっとイングヴェイらしいバラードが出てきて、
④ではお馴染みのスピードナンバーも出てくるようになる。

①~④はそのどれもが良い出来で、それぞれ曲調は全く異なるものの
これをヨラン・エドマンが表現力豊かに歌いこなしているのは流石。
特筆すべきは、このアルバムでプレイしているKeyのマッツ・オラウソンだ。
彼の技量は勿論素晴らしいが、⑥などメロディの主軸を担う曲もあるし
意外にGuばかりが前に出ているのではなくて
Keyの音量が大きめだ。
それは③のようなバラードだけでなく
④や⑧のようなスピードナンバーのバッキング部でも
目立っている。非常に珍しい・・・。
普通ならGuとKeyのソロの掛け合い以外で目立つことは少なかったと思うのだが。

タイトルトラックの⑪は現在NOAHに所属するプロレスラー、田上明が
入場曲に使っていたことのあるインストナンバー。
ネオクラ系HMが好きなら、このイントロで燃えない人はいないでしょう。
ただし・・・この曲の中盤で曲調が変わるのだが
そこはちょっとイマイチかな。

まあ、捨て曲もあるし
一曲目のタイトルからして、「パーティR&Rか!」と突っ込みたくなるような
センスの悪さが気にならないでも無いが、バラエティ豊かな楽曲が揃った
アルバムなので個人的にはよく聴いたアルバムだ。



~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Making love
②Bedroom eyes
③Save our love
④Motherless child
⑥Judas
⑧Demon driver
⑪Eclipse



総評・・・88点

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OdysseyOdyssey
(1990/10/25)
Yngwie J. Malmsteen's Rising Force

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'88年にリリースされた4th。

イングヴェイ・マルムスティーンはこのアルバムを制作する
直前に交通事故にあったそうで、当時リアルタイムで彼の音源を
聴いていたファンの多くの方がかなり心配したそうだ。
しかし、蓋を開けてみれば
ピッキングの美しさこそ、ALCATRAZZ時代には劣るものの
スピードは衰えるどころか以前よりも速くなっている
ように思える。

本作品でのVoはRAINBOWでも歌っていた、
あのジョー・リン・ターナーであり、
Keyにイェンス・ヨハンソン、Drにアンダース・ヨハンソンが
在籍していた時期であり、私にとっても多くのファンにとっても
黄金時代と言える。

まあ、何と言ってもこのアルバムで絶対に外せないのは
①でしょう。
この物々しいKeyのイントロ、Voを除く全パートのユニゾン、
Guによるリフ・・・この一連の流れを聴いて
何も感じない人は様式美HMは向いていない、と断言したいくらいの出来。
GuソロとKeyソロの掛け合いは
正にバトル、って感じでイングヴェイとイェンスが丁々発止で
やりあっているスリル感がたまらない。
おそらく、SYMPHONY Xのマイケル・ロメオも彼のこういうアレンジ面での
アイディアを大いに参考にしてきたのでは無かろうか。

③はアメリカナイズされた曲調で、あまり評判がよろしくない曲ではあるが
私はこの曲、ジョーの声質によく合っていると思うし
ちょっとRAINBOWっぽさもあり好きなのだ。
ちなみにイングヴェイはジョーが在籍していた時は
彼のことをいたく気に入っており、「ソウルメイト」と
評していたが、ジョーが脱退した後は
「この曲はゲイだよ」とまで言っていた・・・。

バラードの④も秀逸だ。特に転調した後がいい。
FAVORITEには入れなかったが、⑥のGuリフは
初期の彼の作品には見られなかった骨太さがあり
結構良い。
スピードナンバーでは無いが、難易度の高めの
ユニゾンと、ちょっとジミ・ヘンドリックス風の
ワウペダルによるプレイがGuソロに盛り込まれた⑦も
このアルバムでは人気が高い曲だ。

⑨はイントロだけ聴くと、スピードナンバーかと思う
様式美HMファンも多いだろうが
ジミ・ヘンドリックス風のGuリフとRAINBOW的HRを
両立させたような、イングヴェイならではの曲に仕上がっている。
ジョーの歌う、インギーが考えた歌メロもしっとりとして良い。

交通事故に遭ったことすら、インスピレーションに
してしまうイングヴェイ。
⑩がその曲だが、ジョーのヒステリックなVoが目立つ。
曲そのもののメロディはイマイチな気がするが
Keyのイェンスのソロがそれを帳消しにしている。

インストで目立った曲と言えば⑪。
全パートが難しく、これをコピーできたら
凄いね。

このアルバムは個人的に聴きまくっており
少しばかり冷静さに欠けるレビューになったかもしれない。
全部が名曲って訳でも無いし、今聴くと微妙な曲も
あるのだが・・・
未聴の方はまず①の"Rising force"を聴いてください。
これで人生を狂わされた、というメタラーが
実に多いのですよ。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Rising force
②Hold on
③Heaven tonight
④Dreaming (Tell me)
⑦Deja Vu
⑧Crystal ball
⑨Now is the time



総評・・・92点


Perpetual FlamePerpetual Flame
(2008/10/14)
Yngwie Malmsteen's Rising Force

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'08年にリリースされた14th。

最初聴いた時は凄く腹が立った。
と言うのも、本作品ではシンガーにティム・リッパー・オーウェンズを迎えるなど
本人の弁以外で「へヴィになった」「変化がある」と思わせるような要素があり
私自身が過剰に本作品に
何か変化があることを期待し過ぎていたからだ。
で、聴いてみたら・・・
・・・曲調、アレンジ共にいつも通りだし(笑)。
しかも音も良くない。
ベース音なんてところどころアタック音が潰れてて
音程くらいしかよく聴こえないし、
ドラムのスネアの音もパタパタと軽いし
ギターも輪郭は分かるけれども、前に出てない
こもった音だ。
それでも、少し前と比べるとマシになっているかな?
そろそろ意地を張らないで、いいプロデューサーをつけて欲しいな。
それにしても、だ。
10年以上前の作品よりも音が良くないって、どういうことよ?

気を取り直して曲を聴いてみた。
①はイングヴェイらしい、これぞネオクラシカルHMの疾走ナンバー。
特に語ることもなく、ソロもそんなに新鮮では無い。
②は"I'll see the light tonight"風のリフが使われているが
Guソロはなかなか面白かった。
③はへヴィでミドルテンポの曲。
実は私はイングヴェイが作るミドルテンポの曲には好きなものが多い。
この曲でも荘厳で物悲しいリフが弾かれており、
これで後は音がもっと今風であれば、カッコいいのになぁと思う。
ティムの歌も引っ込み気味で惜しい。

⑦も惜しいな、これで音が良くて
リフとソロをもう少し丁寧に弾いてくれたら良かったのに。
Guソロが長めなこともあって、プレイ的には耳を引くのだが。
⑧⑨はインスト。しかし連続してインストを収録させるほどの曲の良さや
必然性はこの2曲には特に感じないかな。

⑩はウェットな歌メロを持ったいい曲だと思うけど、
これはイングヴェイじゃなくてティムが歌った方がいい。
全く余計な事をしてくれたものだ・・・。

イングヴェイ作品の中ではまあ、凡作の部類に入るだろう。
少なくとも最初に買うべき作品ではない。
曲は彼自身のスタイルが最早誰が何を言おうと
変わらないため仕方無いとして、次作では何とか音だけは
改善してもらいたい。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②Domination game
③Live to fight(another day)
④Red devil
⑦Be careful what you wish for
⑫Heavy heart



総評・・・76点
TrilogyTrilogy
(1990/10/25)
Yngwie Malmsteen

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'86年にリリースされた3rd。

このアルバムはおそらく、私が生涯で最もよく聴いたもので
記憶が間違っていなければ
おそらく初めてHR/HMに触れた作品である、と思う。
HR/HMのことを殆ど知らない私がとあるCDレンタル屋で
このアルバムを手に取ったのが最初の出会い。
その頃は、確かBUCK-TICKとかを聴いていて
いいメロディで、かつ激しい音楽を求めていた頃だ。
Xも既にデビューはしていたが、当時のテレビ番組の影響もあり
てっきり半分お笑いみたいなバンドだと勘違いしていたため
その時はスルーしていた。
聖飢魔Ⅱも同じようなものだと思っていた。

まあ、邦楽を探してもその他にまだ色々と激しい音楽を
演奏するバンドには出会えたかもしれないが、
まず、このジャケットに惹かれた。
ギター一本でキングギドラっぽい怪獣と戦うイングヴェイ・・・
どういうコンセプトで作られたのか全く分からないが、
何だか凄そうじゃないですか?(笑)

通して聴いてみたところ、一番最初に感じたのは
「歌、上手い!」だった。
そりゃそうです。歌を歌っているのは
今まで聴いていたBUCK-TICKの櫻井さんだったり
氷室京介氏であったり、奥田民生氏よりも
遥かに高い声を出し、クリアーな声で
高い歌唱力を持ったマーク・ボールズなのだから。

次に曲のテンポが速いことに驚いた。
②とか⑤とか⑦、⑨みたいなテンポの曲を聴くと
血沸き肉踊った。
今考えると、その時はメロディにクラシカルな要素が
入っているとか細かいことは全く分かっていなかったが
ただ、聴き終わった後に思ったことは
「この人の出したアルバムを少しずつでいいから、
全て買おう・・・!」ということ。

正直、イングヴェイのギターが速いとか
そういう楽器の部分のことは分からなかった。
②のGuソロとKeyソロの掛け合いが全て、エフェクターにより
音色を変えたGuだけで
弾かれているものだと思ったくらいなので(笑)。

今聴くと、ある程度冷静な判断もできるので
音が軽めだと思ったりもしたが
それでもやっぱり素晴らしいと思う。
イングヴェイ=速弾き=スピードナンバーの
イメージもあり、実際そういう曲も多く作っているが
①のように重厚なミドルテンポから始まろうとも、
一流のメロディメイカーでもあった彼の作る曲だ。
マーク・ボールズのどこまでも高く伸びるかのような
歌と相成って、インパクトは十分にある。

②の"Liar"なんてイングヴェイの作ったスピードナンバーの中では
個人的に一番好きな曲であり、Guソロのフレーズやら曲展開やら
文句なんてつけられない。
先述したGuソロとKeyソロの掛け合いも完璧だが、
Guソロに入る前のGuフレーズも痺れる。

ちょっと飛んで⑥はイングヴェイがこの3rd以降でもよく
作っているが、ちょっとキャッチーでアメリカ市場を意識したような
ポップなナンバー。
個人的には時代がどうあれ、こういう曲も最近のアルバムで
作って欲しいと思うが、難しいのだろうか。

ラストの⑨はGuだけでなく、全パート難易度激高のインスト。
それだけにインパクトは強いが
"Far beyond the sun"に比べるとメロディ的に頭に残るものは
少ないと言えよう。

体型的にもテクニック的にも楽曲的にも
今の時代の彼と比べると、この頃の彼は本当に眩しすぎるくらいに
輝いていた。
様式美HMファンならば、このアルバムは
最早古典。
是非とも聴いて欲しい。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
⑧以外全部。



総評・・・94点
フェイシング・ジ・アニマルフェイシング・ジ・アニマル
(1997/09/03)
イングヴェイ・マルムスティーンマッツ・レビン

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'97年にリリースされた9th。

正直なところ、前作"MAGNUM OPUS"を聴いてから
「ちょっとマンネリにも程があるな・・・」とかなり飽き気味になっていた私。
しかし、本作品ではVoにはマッツ・レヴィンが
そして、あのコージー・パウエルがDrとして参加していると聞き
喜び勇んで購入したものでした。

結果は、と言うとここ10年くらいの彼の作品の中で
最も曲を練って作られた印象のある佳作だと思った。
今までのYNGWIE MALMSTEENの作品とはかなり趣の異なる
出来となっている。
彼のギタースタイルそのものに変化は無いが、②③など彼流の
へヴィネスを追求した結果こうなったという・・・そんな楽曲が
結構詰まっており、
疾走曲が殆ど無いことから少しとっつきにくいかもしれない。
が、逆に言うと
何曲かミドルテンポの曲をやっては、定番の疾走曲をやる、みたいな
安直な流れになっていないため、その点が評価できるし
メロディに関しては⑨でも分かるように、むしろキャッチーになって
おり聴き易くなっているのかもしれない。

まあ、Guソロに関しては手クセで弾きまくっている感が
あることは否めないが、それは今更マイナス評価にしても
しょうがないでしょう(苦笑)。
それに、そういうソロであってもミドルテンポの曲が
大半なので、今までの彼の曲とは感触が若干異なり
新鮮に見えた。
⑦のような、イングヴェイ風産業ロックは個人的にかなり
気に入っているし、
⑥⑧⑫に限って言えば、Guソロもなかなか面白いし
⑪なんかは、勢いで弾きまくったのをそのままリフにするのではなく
ちゃ~んと考えて作ったリフって感じで良い。

やっぱりコージー・パウエルがいると、いかに
わがままイングヴェイと言えど、ただツーバスドコドコの
曲をやらせる訳にもいかないもんだろうか(笑)。
彼の参加は、王者の作品でさえも引き締めることが
証明された。
できることなら①に対してコージーには突っ込みの一つでも
入れて欲しい気がするね。
「それ、昔THIN LIZZYにいたギタリストがソロでやってなかった?」
ってね(笑)。
残念なことに本作品が彼の遺作となってしまったので、
それもできない訳だが・・・。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②Facing the animal
③Enemy
⑥My resurrection
⑦Another time
⑨Alone in paradise
⑪Only the strong
⑫Poison in your veins



総評・・・86点

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