謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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Far Beyond DrivenFar Beyond Driven
(1994/03/22)
Pantera

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'94年にリリースされた3rd。

1st、2ndの時点で多くのHR/HMバンドに多大な影響を与えてきた彼らだが
このアルバムでは、前作までのように既存のへヴィメタルに近いスタイルで
やってきた音楽性とは異なり、完全に自分達のスタイルを完成させてきたと
私は考える。
疾走感はあるけれども、あまりメロウにはならず、メロディよりも
へヴィネスやグルーヴ、そしてリフのインパクトを重視し
スラッシュメタル、パワーメタル等の影響はあるけれども
それらとは全く異質のアンサンブルを完成させることで
文字通り、PANTERA唯一無二のサウンドを作り上げたと言える。

と言うか・・・故ダイムバッグ・ダレルは
変則的なチューニングや奏法を多用しているため、聴いただけでは
どのポジションをどういう風に弾いているか全然分からんね(笑)。
耳コピ、難しそう。

いきなり凄い勢いで始まる①はへヴィメタルと言うよりも
ニュースクールハードコア。
ちょっとウネウネしたリフと、スラッシーに突っ走るヴィニーの
ドラミングが合わさることで凶悪な一曲に仕上がっている。
ゆっくりしたパートが途中入ることで一層不気味さが増しているね。

②のリフは気になるなぁ・・・「ズンズン、ミーュ♪ズズッズ・・」という
メインリフの中で「ミーュ♪」と、物凄く高い音が鳴っているところ、
これはどうやっているんだろう?気になる・・・。
曲自体はグルーヴィというかダンサブルなミドルテンポの曲で
ちょっとWHITE ZOMBIEとかに似ているかも。

④⑥はBLACK SABBATHの現代的解釈と言うか・・・
そう言い切ってしまえばPANTERAのミドルテンポの曲は全て
そうかもしれないんだけど。
トニー・アイオミの影響は強く感じられる。
これは⑫で"Planet caravan"をカヴァーしていることとは
無関係に、聴いた方はそう感じられると思う。

全体を通して、ずっとへヴィであり
メロディ的に安らぎを感じるのは
⑨のアルペジオや、⑫のカヴァーを聴いた時くらいで
疲れた時に聴くともっと疲れそうです(笑)。
逆に言うと、歴代のPANTERAのアルバムの中で
これが一番へヴィでアグレッシブなのかもしれないが。

あと、個人的に寂しいのはダイムバッグ・ダレルのGuソロで
メロウなものが減ってきていること。そういうソロがある曲は
⑥くらいじゃないだろうか。他はちょっとトリッキーなものが多いね。
ダレルさんって意外にいいメロディセンスをしているだけに
ちょっとそこは残念かな。
⑨なんかはメロウではなくともカッコいいけどね。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Strength beyond strength
②Becoming
④I'm broken
⑦Slaughtered
⑨Shedding skin
⑩Use my third arm



総評・・・85点

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カウボーイズ・フロム・ヘルカウボーイズ・フロム・ヘル
(1997/12/15)
パンテラ

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'90年にリリースされた1st。
正確には5thだが、彼らはこれ以前のアルバムを
「無かったこと」にしているようだ。
・・・まあ、音楽性も全然違うので別に良いけれども。

2ndより後に本作品を聴いたせいか、2ndよりもこちらの方がより
へヴィメタルらしいと言うか、先鋭的な中にも取っ付き易さが
ある気がする。
⑤⑥⑦なんかは、グルーヴィなリフもちゃんと入ってはいるが
音楽的にはパワーメタル系とでも言うのか、
あまりエキセントリックで新しい感じはしなかった。
勿論、彼らのライブでは必ずやっていた名曲①②には
私自身、極めて先鋭的なメタルだと思ったし
衝撃を受けたことは言うまでもない。

そのアイディアはHR/HMミュージシャンには特に受けたようで
90年代には雨後の筍のようにPANTERAフォロワーが
出て来てそれらのバンドは日本では「モダンへヴィネス」なる
呼ばれ方をして、彼らは決してメロディアスHM、正統派HMを好む
メタルファンには歓迎はされなかった。
その理由として、一つにはモダンへヴィネスへ馴染めないという
音楽的な嗜好の違いがあるのだろうけど、それだけでなく
正統派HMバンドを解散、路線変更へと追いやった
モダンへヴィネスブームへの怨念もあるのだろう。
「トレンドへ安易に走りやがって・・・」
「こいつら(PANTERAフォロワー)のせいで
メロディアスなHMが少なくなったんだ・・・」と。

しかし、だ。音楽を仕事にしている人達が単に「それがトレンドだから」
「レコード会社の要請だから」という理由だけで
PANTERAの真似をしようと思うだろうか?
否。私はアマチュアでバンドやっていたから
少しは音楽を演奏する側の気持ちも分かるつもりでいるのだが、
本作品の①②などは特にそうだが、一度聴くと
頑張ってコピーしてみたくなるくらいのカッコよさがある。
だから彼らのサウンドの真似をしたミュージシャンの中には
心の底からそのサウンドに魅了されて、参考にしたバンドもいるのだ。
SYMPHONY Xのマイケル・ロメオみたいに。

レビューと言いながら、若干横道に逸れた話題になったが
②は既存のスラッシュメタルでも無く、HR/HMのフィールドには
無いような音楽であり、敢えて言うならニュースクール系ハードコアの
雰囲気もある曲で、3分に満たないこの曲に
新生PANTERAの全ての要素・・・
グルーヴィなリフ、アグレッション、へヴィネス・・・etcが
詰まっていると言っても過言ではない。
これは全てのメタルファンに聴いて欲しい一曲だ。

このバンドのVoに関しては個人的に好きではないが、
一応触れておくと・・・
本作品ではVoのフィリップ・アンセルモが
時折搾り出すようなハイトーンVoを見せているので、
既存のへヴィメタルに近い印象もある。
Voだけでなくリズムパターンが似ているためか
④はちょっと初期のMETALLICAっぽくも聴こえる。
まあ、本人達はメタルが好きだと繰り返し言っているし
実際そうだと思うから、この時代の彼らは
サウンドのみ先鋭的で、音楽性としては既存のメタルを
やっているつもりでいたのかもしれない。

今の時代、HR/HMを愛する諸氏の中に
PANTERAの楽曲を一度たりとも聴いたことが無い人は
流石に少ないだろうが、もしこの次の作品やそれ以降の
作品だけを聴いて
「面白くない」と思った方にはこの1stをお勧めする。
そんなには変わらないかもしれないが、
こちらの方がまだ「昔ながらのへヴィメタルらしさ」が
あるので、聴き易いと思うので。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Cowboys from hell
②Primal concrete sledge
③Psycho holiday
⑤Cemetery gates
⑥Domnation
⑦Shattered
⑨Medicine Man



総評・・・91点

Vulgar Display of PowerVulgar Display of Power
(1994/04/26)
Pantera

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'92年にリリースされた6thだが・・・個人的には2ndと見ている。

私は彼らの初期の作品(1st~4th)を聴いたことが無いのだが
80年代の彼らはDEF LEPPARDのようなHRをやっていたそうだ。
それが一体どんな思いつきで、こんな音楽を作ろうと
思ったのかは分からないが、グルーヴ感たっぷりで
それでいて時に凄いスピードで疾走するような
90年代を象徴する音楽性のへヴィメタルバンドとなった。

彼らに注目していた人は前作から聴いていたのだろうが、
私はB!誌で取り上げられた頃から聴いていたので、
本作品から彼らを知った訳で、少し遅い方かもしれない。
①を聴いた時には正直「う~ん・・・複雑なリフのスラッシュメタルだな」
くらいにしか思わなかった。
ラストの疾走する部分で「おお、イケルなコレ!」とは思ったが。
あとは④や⑥を聴いて、「なんて演奏の上手いバンドなんだろう」と
関心した程度。
確かに圧倒的なへヴィネスには驚いたが、最初は
そういう疾走とか勢いしか印象には残らなかった。

何度か聴いていて一番気に入ったのは
②だった。これは本作品において一番PANTERAが
どういうバンドなのかを雄弁に語っている楽曲だと思う。
メタルにグルーヴを積極的に取り入れ、
バンドの高度な技術と
類稀なカリスマ性とアグレッションを持った
Vo、フィリップ・アンセルモの怒号。
これは純粋なメタルバンドだけでなく
数々のバンドにリスペクトされ、後のニューメタルと呼ばれるバンドや
メタルコア勢にも大きく影響を与えたスタイルだ。

まあ、それも良し悪しがあり
このバンドの成功とグランジ・オルタナティブロックが
売れ出してから数々のバンドがセールス面で苦戦を
強いられ、路線変更の上ファンから見捨てられるという
悲しい状況を生み出した。
だから、彼らの音楽性ではなくそういう意味で
私にとってのこのバンドの出現、成功は衝撃的だった。
勿論、路線変更することになったバンドは全て自己責任だとは
思うが、そういう流れがあったのは今では懐かしい思い出だなぁ。

多くのメタルファンにとっては一番疾走ナンバーがあり
従来のスラッシュメタルに近い本作品か、
前作が人気が高いが
この後の作品も聴いてもらえれば、この時点で
決して満足などしておらず、更に高みを目指して
色んなことを試している意欲的なPANTERAを知って
いただけるだろう。

・・・何か、アルバムレビューでは無くなってしまった感が
強いが(笑)。
とにかく本作品は
90年代を代表するHR/HMアルバムの一枚
ということは間違いないだろう。
にしても、このバンドのGu、ダイムバッグ・ダレルは
90年代のメタル界で一番名の知れたギターヒーローだった。
彼の死去はHR/HM界において大きな損害だ・・・。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Mouth for war
②A new level
③Walk
④Fucking hostile
⑤This love
⑧Live in a hole
⑩By demons be driven
⑪Hollow



総評・・・90点

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