謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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Warriors of the WorldWarriors of the World
(2005/06/28)
Manowar

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'02年にリリースされた9th。

一曲目から重厚なミドルテンポの曲なのに、
何だろうね・・・この熱さは。尋常じゃない。
へヴィメタルはスピードだけではなく、へヴィネスだけでなく
メロディだけでなく、テクニックだけでもなく
「気合でやるもの」だと①一曲で雄弁に語っている。

しかし、②はどうかな。
①で熱い気持ちをたぎらせたメタラー諸氏が②で
クールダウンするんじゃないかな?
いや、決して②がつまらない訳じゃないけれども
明るいバラード調の曲であるため、流れがぶった斬られるような
気持ちになるかもしれない。
③に至っては、オペラ歌曲のカヴァーということで
メタラー諸氏の中には敷居が高く感じる方もいるかもしれない。
逆に⑥はエルヴィス・プレスリーのカヴァーであり
エリック・アダムスの歌唱力を堪能できる出来には
なっているものの・・・熱くはならないなぁ。

そういう感じで若干HR/HMの純性に欠ける印象もあるが、
タイトルトラックの⑧では決めてくれる。
①同様にミドルテンポの曲ではあるが、歪ませつつも
軽くなっていないリードBaの上に邪悪なGuリフが
乗っかってくる・・・う~む、実にへヴィだ。
⑧の雰囲気を引っ張りつつも、軽快なテンポの
⑨もスピードナンバーという程速い曲ではないが
頭を振りたくなる曲だ。

前半は①を除くと、退屈な曲も多いけれども
⑧以降の流れが素晴らしいのでこの数曲だけでも
十分80点以上を付ける価値はあると思った。
名盤とは言えないかもしれないが、決して無視できない曲が
詰まったアルバムだと言える。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Call to arms
⑤Sword in the wind
⑧Warriors of the world united
⑨Hand of doom
⑩House of death
⑪Fight until we die



総評・・・84点

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Kings of MetalKings of Metal
(1994/07/08)
Manowar

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'88年にリリースされた6th。

「リラックス」という言葉ほど彼らに似合わない言葉は無い。
本作品のタイトルも"KINGS OF METAL"・・・つまり
自分達こそが「メタルの王者」と自称しているだけあって
ジャケットのみならず、音楽にも力が入りまくっている。
いや、力が入っているようにも見えるが
彼らにとってはごく自然なことなのかもしれないが。

①はタイトルから察することもできるが、へヴィメタル同様に
バイクも愛する彼らにとってのバイカー賛歌みたいな
ものでしょうか。
疾風怒濤のスピードナンバーに仕上がっており、熱い。
が、①よりもメタラーならば②に痺れてもらいたいと
個人的には思う。

歌っていることは・・・自画自賛の歌であり
「Other bands play,MANOWAR kill!
(他のバンドは演るのだが、MANOWARは殺るのだ)」という
例の名言が歌詞に出てきます。
全く伊達者にも程があるが、そこまで言うだけあって
この重厚なアンサンブルは、他の音楽では到底できないものであり
へヴィメタル以外の何者でも無い。
③はピアノや大仰なSEがふんだんに織り込まれたバラード。
いや、これは凄い。歌詞も彼ららしいし
このドラマティックさはSAVATAGEもかくや、という出来だ。

④はジョーイ・ディマイオ閣下によるベースソロ曲。
力強く速いピッキングはメタルそのもの。
⑦はエロティックな女性のあえぎ声のSEといい、男尊女卑丸出しの
歌詞といい、子どもには教育上よろしくない内容だ(苦笑)。

余計な思い入れなどを一切排除して
彼らの音楽についてのみ、冷静に語るならば
この作品はへヴィメタルのアルバムであることよりも、
自分達が作る世界観を演出することを優先するために
⑤や⑨のような演出過多で大袈裟すぎる曲があり、
そこは英語の分からない日本人には
雰囲気が100%伝わらず、楽しめない部分もあるんじゃないかな~と
思う。そこが欠点と言えば欠点。
ただ、他は②③⑧のような名曲もあることだし、
この3曲だけを目当てに買っても損はしないと思う。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Wheels of fire
②Kings of metal
③Heart of steel
⑧Hail and kill
⑩Blood of kings



総評・・・87点

Fighting the WorldFighting the World
(1990/10/25)
Manowar

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'87年にリリースされた5th。

いや・・・しかし相変わらず味のある歌詞を書くなぁ。
①からして凄いね。
メタルのために世界を相手に戦い続ける・・という内容なのだが
「虎の縞模様が洗っても落ちないように、鋼鉄そのものであるMANOWARが
泥に変わることが無い」と歌詞で語るように、どんな時も変わらぬ
メタルに殉ずる固い意志が見られる。
メタラーならば、この歌詞を見て感動しない者はいないであろう。
歌詞だけでなくそれに見合った、勇壮でポジティブなメロディで
まずは私の心を掴んだ。

②もMANOWARらしい歌詞だが、曲の方は明るくパワフルなR&R調。
メタルのみならずR&Rは低いボリュームで演奏してはいけない。
大きいボリュームでスピーカーをぶっ飛ばさないといけないそうだ。

・・・前から思っていたのだが、メタルが命よりも大切だという
ポリシーは分かるが、彼らはアンプやスピーカーに何か恨みでも
あるのだろうか?
事ある毎にフルテンで演奏しろだの、ボリュームを絶対に下げるなだのと、
地獄よりうるさく演奏しろだのと無茶を言う。
これでは金がいくらあっても足らん・・・等と
愚痴りたくなるがメタラーならば耐えねばならない。
もし、そういう不平を口に出そうものならば
ディマイオ閣下から、じっと目を見つめられて
「負け犬め!」と恫喝されるに違いない。
一時でもそういう気持ちが出たメタラー諸氏は
反省すべきであろう。

3曲目まではいつもの彼らと違い、キャッチーなメロディを持つ曲が多くて
戸惑うだろうが④からようやくいつもの彼ららしくなり
ここからはMANOWAR節全開・・・と行きたいところだが
曲にあまり魅力が無いんだよな。こればっかりは褒められないかな。
しかし⑨だけは例外。
ベースらしからぬキンキンした音で高速のリフを刻む、
MANOWAR屈指の人気曲。こういう曲を作ってくるからMANOWARは
頼もしい。

ジャケットのインパクトは十分だが
まあ、アルバムの出来としては数曲の名曲にフォローされている感があり
名盤とは言えないが、彼らの心意気を感じ取って欲しい一枚だ。



~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Fighting the world
②Blow your speakers
⑤Defender
⑨Black wind, fire and steel



総評・・・82点

Louder Than HellLouder Than Hell
(1996/10/01)
Manowar

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'96年にリリースされた8th。

ドラムにスコット・コロンバスが復帰し、ギタリストが
カール・ローガンに変わった本作品は
相変わらず、正統派メタラーの血をたぎらせる
勇壮なへヴィメタルをやっている。
曲のタイトルも他のバンドならギャグとしか
思えないものが多いが、彼らの場合はそれが文字通り
サウンドで再現されているため、笑う余地など全く無い。

8ビートで始まる①からして否応なく、私のテンションは高まり
②で早くもクライマックスを迎える。
(何か卑猥だが・・・(笑))
これはへヴィメタルを愛するものへ贈る彼らなりの賛美歌。
歪みまくったベースの存在感が凄い。
③はへヴィメタルが神々によって、どう創られて
そしてどのように演奏し、どう扱うべきかを説いた楽曲。
カールのGuソロが面白い。

④は①~③までの勇壮な曲とは雰囲気が異なり、
ピアノをフィーチュアしたバラードなのだが、エリック・アダムスが
ただ乱暴に歌うだけではなくちゃんと「歌を歌える」
実力派のシンガーであることがよく分かる、聴かせるタイプの
名バラードだ。
⑥はおそらくは全メタラーが頭を振るであろうスピードナンバー。
歌詞は「荒野の七人」をイメージさせ、男の生き方を説く
激しくも厳しい一曲。

⑦は彼らの楽曲の中でもアレンジにこだわっている一曲。
はじまりはピアノやオーケストレーションがフィーチュアされた
ロックオペラ調の豪華な曲調であり、
そこからMANOWAR節の8ビートのメタルナンバーとなる。
サビはメジャーキーで、曲名通り「王者の貫禄」を感じさせる。
⑧⑨はインストゥルメンタル。
正直長過ぎて退・・・
いや!荘厳にして、彼らの引き出しの多さを感じさせる楽曲だ。
(スミマセン・・・ちょっとだけ無理しました(苦笑)
と言うか、二曲連続インストって・・・)

⑩はラストを飾るにふさわしい、スピードナンバー。
ここでもカールのGuソロは目立つ。
この曲に限らないが、カールは
前任者のデヴィッド・シャンクルと比べるとかなり
テクニカルであり、メロディアスなソロが聴ける。

アルバムの出来がかなり個性的なことが多い彼らであり、
ちょっと変わった趣向を凝らすこともあるが、本作品は
比較的普通であり、力作。
MANOWAR入門編としてはお勧めだ。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Return of the warlords
②Brothers of metal pt.1
③Gods made heavy metal
④Courage
⑥Outlaw
⑦King
⑩Power



総評・・・86点

Sign of the HammerSign of the Hammer
(2008/06/10)
Manowar

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'84年にリリースされた4th。

HR/HMというのは、今やサブジャンルがたくさんあり
どれが好きかによって、他人にお勧めできるものとできないものが
メタラー諸氏にはあると思う。
そのものさしは人によって違うので、断定的なことは言いにくい。
が、あなたが男で正統派HM・・・いやHR/HMに属するいずれかの
ジャンルの音楽が好きならば
MANOWARからは逃げないで欲しい。

確かに彼らの宣材写真を見ると、筋骨逞しい体をまるで誇示するかのように
見せつけ、剣を持っていたりと何だか色モノっぽい。
さらにB!誌でのインタビューを読むと、意図的に笑いを誘うかのような
一人称の使われ方をされているため
そのイメージは強くなるばかり。

しかし、彼らは至って大真面目でありへヴィメタルをただ愛し
一人でも多くの人間に本物のへヴィメタルを聴いてもらい、
そのアティテュードを理解して
くれることを望んでいるだけなのだ。

考えてみて欲しい。
へヴィメタルがもともと大音量で演奏されるべき、だということは
メタラーならば誰もが認めることだし、へヴィメタルを愛する者同士であれば
へヴィメタルが素晴らしい音楽であることをお互いに認識しあい、
その良さが理解できることに対し、神に感謝したり
ちょっとした選民意識くらいあるのが当たり前だ。
(断っておくが、ここまでの文章にもここからの文章にも
ウケ狙いは一切無い。私も大マジだ)
あれだけ大音量で、「男」そのもののサウンドをもやしのような
細い体でできるだろうか?
いや、恥ずかしくてできるはずが無いだろう。
見せつけるくらい逞しい心と体を持つことで、出すサウンドにも
大きな自信が表れてくるというものだ。

だから、今こそはっきり言おう。正統派HMが嫌いで
産業ロックが好きでもなんでもいい。HR/HMのフィールドに踏み込んだ
男子諸君。
どれでもいい。MANOWARのアルバムを入手して
MANOWARのサウンドに一度は触れなさい。
それで、好みではないと言うのならしょうがない。
そこから先は好みの問題なので何も言いません。

かなり前置きが長かったが、
以上のことを踏まえた上でこのアルバムの感想を書くと
おそらくはMANOWARのアルバムの中でも最高傑作と
言っていいくらいの出来の良さだ。

①からして、へヴィメタルがどういう音楽かを雄弁に語っており
チマチマした音量でプレイなどしてはいけない、と
彼らは私達に教えてくれる。
曲調はミドルテンポながら、勇壮な歌メロが光る
メタラーのためのアンセム。
②はMANOWARサウンドの核となっている、
Ba、ジョーイ・ディマイオの歪みまくったベースサウンドが
特徴のドライブ感溢れた8ビートの曲。
③は北欧神話に登場する、雷と農耕の神トールについて歌った曲。
④はタイトル通り、山について歌っているのだが
この山とは人生についての障害、目標のメタファー(隠喩)であり
私はこの歌詞が最も好きだ。
曲調は、その厳しい内容の歌詞に見合った厳かなバラードでありながら
ベースが一番目立っているあたりが、変わっていて彼ららしいと言える。

タイトルトラック⑤では、ノイジーなベースをバックに
疾走感溢れる剛直なHMが聴ける。
IRON MAIDENが好きな方にも受けがいい曲かもしれない。
⑥は頭を振るためにあるかのような曲。
キラドコ系のメロスピが好きな方であっても、これには反応するのでは
無いだろうか。
⑦はベースソロの曲。他のMANOWARファンの反感を買うことを
承知で言うとこの曲だけはあまり好きではありません。

⑧のイントロでは⑦聴けた、ジョーイ・ディマイオの
ベースソロが少し続き、その後
エリック・アダムスの歌唱力を十分に活かしたバラードが
始まる。
ラストを締めくくるにふさわしい勇ましい楽曲だ。

こうして聴いてみると、本当に優れたアルバムだと思う。
ジョーイ・ディマイオの発言が大言壮語などではなく
本当にへヴィメタルに対して、全力だということが
伝わる力作だ。
なお、日本人として真に遺憾ではあるが
このアルバムは、日本盤が廃盤となっている。
なので、輸入盤でしか入手は難しいと思われる。
私も残念ながら米盤しか持ってません(苦笑)


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
⑦以外全部。



総評・・・91点

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