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謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
アストロノミーアストロノミー
(2007/01/24)
ドラゴンランド

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スウェーデンのシンフォニックメタルバンドの4th。

前作"STARFALL"から、その兆候が見られたのだが
疾走ナンバーは減っている。
しかし、その代わりにバンドは著しい成長を遂げているのが
分かると思う。
演奏陣は1stの時点でそんなに下手ではなかったのだが、
シンフォニックな雰囲気を出すために、全体的にかかった
空間系のエフェクトが音質を軽く聴かせていたし
楽曲を見ても、プログレッシヴと言うよりも単に唐突で強引な
展開が多く、かなりB級臭かった。

が、本作ではVoが上手くなっているし、
以前から「こいつは勿体無いな」と思っていた
音質の軽さ、これがかなりマシになったのがまず評価できる。
バンドサウンドの肝とも言える、keyのエリアス・オルムッドが
今回もまたいい仕事をしている。
この人は様式美パワーメタル系のkeyがよくやる、ギターとのバトルとかは
あまりやらずにへヴィなギターリフをベースに
メインとなるメロディを弾かせた時に特に力を発揮していると思う。
何か音色作りがダサくないし、かと言ってシンフォニックメタルに
よくあるクラシカルなピアノのフレーズをやらせても
⑦を聴くととてもハマっていることがわかるし・・・
とにかく器用なんだよね。
イェンス・ヨハンソン、ヴィタリ・クープリよりも
スヴェン・カールソンみたいなタイプかな?
我ながら分かりにくい喩えだが。

ただ、これだけ褒めておいてなんだが、
彼がイニシアチブをとってやっていると思われる
⑩⑪⑫のインスト曲には
アルバム中で12分割くほどの必然性を感じないかな。
駄曲ではないけど、正直いつも聴きたいとは思わなかった。

アルバムは①のような重厚なミドルテンポの曲で
始まり、前作でスピードナンバーが減ったことを嘆いた人に
とっては不吉な流れかもしれない。
が、③では北欧の冬を感じさせる寒々とした雰囲気の中で
疾走する曲をやっているし、⑦なんかは彼らの最高傑作候補と
言っていいくらい素晴らしい疾走ナンバーだ。

あとは⑤⑨のようにデス声を交えた、今風のメロデスっぽいことを
彼らがやることに対して耐性を持てるどうか、に
今作の評価が分かれるところかもしれない。
私ですか?
まあ、たまにやるくらいならいいかな~ってところデス。

まだまだ成長を遂げるであろうから、X japanのカヴァーを
やって、日本語の歌の部分がネタになった過去は忘れて(苦笑)
一人でも多くのシンフォニックメタルファンに支持してもらいたい
バンドだ。

~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Supernova
③Contact
⑤Antimatter
⑦Beethoven's nightmare
⑧Too late for sorrow



総評・・・87点

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