謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
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From Now OnFrom Now On
(1994/03/17)
Glenn Hughes

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'94年にリリースされたソロ名義での2nd。

今さっきこのアルバムのレビューのために
再び本作品を聴き終えて、私は大きなため息をついた。
自身は結構ソウルフルな楽曲を好むにも関わらず
自分のキャリアを振り返ってみて、ファンにとってどんな音楽が
好まれるかを考えて作られた楽曲群。
これらが全て、エモーショナルであり名曲揃いで
あることに驚嘆するばかりだ・・・。
10年ほど前に買ったアルバムにも関わらず、未だに
時々聴きたいと思える、なかなか飽きの来ないアルバムだ。

音楽的には第三期DEEP PURPLEよりもHUGHES/THRALLに
近い気がするが、それもそのはず
⑧はHUGHES/THRALLの楽曲だったそうだ。
全体的に見ると、本作品のために集められた楽曲は
大人のHRといった趣であり
頭を振れる曲は特に無いし、(①はそうかもしれないが・・・)
殆どの曲がミドルテンポの楽曲であり、
ある意味、何のギミックもない作品。
極上のメロディと
控え目なグルーヴ感・ソウルフルなグレンの歌を
純粋に楽しむタイプのアルバムだ。

前半の楽曲で特筆すべきは③。
バラードなんだけど、これはその辺のメロディアスHRバンドが
束になっても敵わないくらいの出来だ。
そして、これを上手に歌って様になるのもグレンの他には
そうはいまい。
②~⑤くらいまでバラードかミドルテンポの曲が続き、
時にはへヴィと言っていい楽曲すらあるが、
いずれも、洗練されたメロディが主張をしており
どの曲も似た曲になっていない。
「退屈」とは無縁の流れだ。

⑥でグルーヴィーなHRナンバーが展開された後も
⑦で再び、③と同等のレヴェルのバラード(と言うかミドルテンポの曲?)が
また出てくるので良い意味で気は休まらない。
⑨は最もグレンのソウルフルなVoが生かされたバラードであり、
演奏陣がEUROPEのメンバーと言われても、
ちょっとにわかには信じがたいくらいHRから離れた
ムーディーな楽曲。
まあ、彼らも結構器用だったってことでしょうね。

タイトルトラックも極上のバラードってことで・・・
バラードの話ばっかりしたけれども、そんなに軟弱な感じは
無いです。
どのバラードにしても、何と言うか
今までドラッグや酒に溺れたりと人生を遠回りしたりして
もがき続けてきた彼の想いというか・・・
これが伝わってくる歌を聴かせてくれる。
ボーナストラックの⑬での"Burn"⑭での
"You keep on moving"も、単なるファンサービスではなく
意味のあるものであり、普通に本編の楽曲として
アルバム構成を壊さない見事な出来だ。

よく言われる「聴いただけで涙腺が緩む楽曲」など、
現実にはそうは無いものだが
本作品のいくつかの楽曲を聴くことでそれに出会えるかも
しれない。
第3期DEEP PURPLEファンやグレン・ヒューズファン
のみならず、メロディアスHRファン全てに
自信を持って勧められる名作だ。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②Lay my body down
③The only one
④Why don't you stay
⑤walkin' on the water
⑥The liar
⑦Into the void
⑧You were always there
⑨If you don't want me to
⑫From now on
⑭You keep on moving



総評・・・96点

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