謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
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Metropolis Part 2: Scenes from a MemoryMetropolis Part 2: Scenes from a Memory
(1999/10/22)
Dream Theater

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'99年にリリースされた5th。

多くの方がDREAM THEATERの最高傑作は2ndの
"IMAGES AND WORDS"であり、これを超える作品を作ることは
困難だと思っていたが・・・
私の感想を言わせてもらうなら、現時点でのDREAM THEATERの
最高傑作はこれだ。
つまり2ndを超えたアルバムを彼らが5thにして作ることができた、
と私は思うのだ。

"IMAGES AND WORDS"に収録された"METROPOLIS PART1"の
続編として作られた本作品はコンセプトアルバムであり、
催眠療法を受ける主人公が見た、前世の記憶から
主人公が見ていた悪夢の意味を知る・・・というストーリー。

テーマが難しく、楽曲もインパクト一発で勝負するタイプのものでは
なく、決して名曲の集合体というタイプのアルバムでは無いため
本作品を一度聴いただけでは
「どこが"IMAGES AND WORDS"を超えてるのだ?」と
思われる方も多いかもしれない。
そう、このアルバムは集中して聴く必要がある。
ストーリーは大体の部分が分かれば楽しめるが、
歌詞を吟味するとなお楽しめることだろう。

最近のDREAM THEATERと違い、音像は初期の頃に近くて
前作"FALLING INTO INFINITY"よりも"A CHANGE OF SEASONS"に
近い。
それと、いたるところで"Metropolis part1"で聴いたフレーズが
出てくるのが興味深いね。

コンセプトアルバムであるから、シアトリカルな楽曲も
多くなり、中でも⑤はQUEENを参考にしているのだろうか。
ちょっと所々ギターがブライアン・メイっぽいです。
とは言え、ラストの複雑なユニゾン、キメとかは
DREAM THEATER節と言える。
こういう激ムズフレーズと流れるようなメロディが
聴き手を最初のカタルシスへと導くところだろう。
⑥の後半辺りのジョーダン・ルーデスのKeyソロパートも
凄いね。鬼気迫るものがある。
プログレメタルにおけるキーボーディストはヴィタリ・クープリのような
テクニックは勿論のこと、音楽的な知識に裏打ちされた
フレーズの引き出しを多く持ち、それをいかに斬新で
しかも音楽的に出すべきかを知っていなければ
務まらない訳だが、ジョーダンはその点を軽くクリアしている。

エレクトリックシタール(だと思う)の怪しい音から始まる
中近東風のメロディが印象的な⑧もなかなかの緊張感があるが、その後の
⑨のイントロは、"Metropolis part1"のそれを想起させるもので
懐かしくも嬉しくなる。
更にあの"Metropolis part1"の中間部の複雑でスピーディな
例の全楽器ユニゾンパートを分解して
少しずつアレンジし直したようなフレーズが
出てくるのにはいい意味で驚かされる。
ベースのタッピングフレーズはフルピッキングに変わっていたが
難易度はむしろ高くなっているだろう。
まあ、一番大変なのはドラムだろうね。
マイク・ポートノイ・・・凄すぎです。

この⑨は文からも察してもらえるだろうが、メチャクチャ複雑で
一聴した段階では訳が分からないかもしれない(笑)。
敷居が高いとは思うが、この部分こそじっくり聴いてもらいたい。

緊張感バリバリの⑨の後
⑩はメロウで歌メロが目立つ聴きやすい曲。
こういう曲も無いと正直疲れるからね(汗)。

⑪は女声コーラスを大々的に入れるなど
アレンジ面でPINK FLOYDを参考にしたフシもあるが、ドラマティックな
演出としては成功している。
そして⑫は・・・。

本作品は70分を超える大作なので、気軽には聴けない部分はある。
楽曲単位では際立った曲も少ないのだが
それでもアルバム構成の妙であろう、私はDREAM THEATERの全作品の中で
最も多く聴いた。勿論レビューを書いている今も
楽しく聴ける。
10年経ってもその魅力は未だ色あせない。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
私にとってはこのアルバムの収録曲は70分を超える、「1曲」です。
だから、全部。



総評・・・98点


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コメント
この記事へのコメント
粒揃いな楽曲という観点から見ればやはり2ndを選ぶ傾向にありますが本作も2nd同様の傑作だと思います。多少Pink Floydっぽさも見受けられますが個人的にはコンセプト、演奏ともに大満足です。

それとメタリストさんの仰るとおり、まさにTr.9のインストはDream Theater史上最強のインストですね。ライブ映像にて涼しい顔で演奏する彼らには脱帽です。まぁ、ポートノイは「あの曲は地獄」と漏らしていたらしいですが(笑)Tr.9とTr.10の絶妙なつなぎ方はもう悶絶もんでした…。

ちなみに2nd、5thに並んで6thも大好きだったりします。
2009/11/10(火) 01:24 | URL | 北欧海老 #-[ 編集]
はじめまして。
レビューが苦手で洋楽もあまりわからないで
音楽用語もサッパリでメタリストさんの
SFAMのレビューが正確なので思わずしました。
2009/11/10(火) 02:21 | URL | なるお1928 #-[ 編集]
こんにちは!

おお、98きましたか! 納得です。

私も大方の人と同じく2ndが最高峰のアルバム
(DREAM THEATERと言わず既聴のHR/HM全てにおいて)なのですが、
この5thもそれに匹敵する程の名盤だと思っています。(これも大方そうか^^;)

"Metropolis part1"を聴き込んでいるからこそ、このアルバムの深淵に迫れる。
そんな感覚を持っていますね。

>>10年経ってもその魅力は未だ色あせない。

まったくその通りですね。
このような作品に出会うことができて幸せです。
2009/11/10(火) 08:07 | URL | たけちよ #-[ 編集]
こんにちは。
このアルバムは僕にとって「神盤」なので、メタリストさんの評価も高くて嬉しいです。
音を聴いているだけで頭に情景が浮かぶほど、僕のイマジネーションを刺激してくれる1枚なんですよね。
1999年の後半はこのアルバムしか聴いていなかったかもしれません。ホント、HR/HMを聴いててよかったと思えた作品です。
2009/11/10(火) 12:48 | URL | よしよ #-[ 編集]
こんばんは!

来ましたね、ドリーム・シアターの名盤中の名盤ですね!
さらには今作は賛否両論あったFalling Into Infinityの次に
出たアルバムということで、速攻で軌道修正してきたその
フットワークの軽さというか対応力の素早さというか何しろ
衝撃のアルバムでしたね~ドリーム・シアターの中ではわりと
聴き込みを要する作品でしたが、まさに名盤Images & Words

勝るとも劣らぬ素晴らしい作品でしたね。まさに芸術の域ですね!

もう頭おかしくなるじゃないかってくらい私も聴き込んでいます(笑)
この後も6th、7thとまたまた名盤を立て続けに作り上げ、
最新作でも高水準の作品をリリースと、とんでもない化け物
バンドですね!しかし今作からもう10年ですかぁ、ホント今
聴いてもまったく色あせませんね~。間違いなくあの世にも
持って行きます(笑)
2009/11/10(火) 21:07 | URL | メタラーまっちゅ #-[ 編集]
>>北欧海老さん

印象的な曲は確かに2ndに多くて、入門編としては2ndがオススメではありますが、
一通り彼らの作品を聴いた後は本作品が手放せないですよね!
6thには素晴らしい曲も多いのですが、2枚組ってことも個人的にはちょっと長さを感じました。

それと・・・やはりプログレッシブロックをよく聴かれている北欧海老さんならば、
本作品にPINK FLOYDっぽさを感じられたようですね(笑)。
メンバーも好きみたいですし、その点を指摘されても否定はしないでしょう。

>ポートノイは「あの曲は地獄」と漏らしていたらしいですが

まず、9曲目は覚えるのが大変ですよね。で、そこから叩く訳ですがライブ映像を見る限り
確かに苦労しているような顔はしていませんね・・・(汗)。
一度、ジョン・ぺトルーシが間違えているのは聴いたことはありますが、それでも
集中して聴かないと分からないレベルでした。
やっぱり彼らはプロ中のプロだと再確認しましたよ。
2009/11/11(水) 00:46 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>なるお1928さん

はじめまして。
拍手&コメント有難うございます!

私もHR/HMのアルバムのレビューを始めてからそんなに長くはないのですが、レビューって
難しいんですよね(苦笑)。
私が知っている音楽用語も所詮はBURRN!誌等の音楽雑誌やCDライナーノーツを読んで、それを
自分なりに解釈・理解して使っているだけです。ですのでそんなに上等なものではありませんよ(笑)。
しかし、そんなブログであってもお褒めの言葉を頂けると励みになります。
もし、なるお1928さんもブログを書いているのであれば是非遊びに行きます!
2009/11/11(水) 00:47 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>たけちよさん

どんなに良いアルバムであっても完璧なものと言うのは無いですから
アルバムの点数で極端な点数を付けるのは、正直どこまでやっていいのか分からないのですが
この5thだけは、どこで減点すべきか分からないくらい気に入っています。
ただ、これをDREAM THEATERの最高傑作だと思っていないという方も別サイトには
結構いまして、そういう方は一曲一曲のインパクトが2ndに劣っていると考える方も
いるみたいですね。

これから私が何かあって、HR/HMを聴くことをやめない限り
この作品は愛聴盤であり続けると思います。
本当にこんなにいい作品に出会えるとは当時、夢にも思いませんでした。
2009/11/11(水) 00:48 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>よしよさん

イマジネーションを刺激する作品とは上手く言ったものですね~。いや、全くその通りだと思います。
ナレーションと音による演出、そして楽曲でちょうど耳から映画を観ているような、そんな
おかしな錯覚さえ出てきます。
HR/HMにおける楽曲、演出などで驚かされるほど素晴らしいものはそうそう出ないだろうと
この時期には思っていましたが、
本作品は何度も聴く度に驚かされました。
10年に一度出るかどうか、というクラスのアルバムだと思いますね。
2009/11/11(水) 00:49 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>メタラーまっちゅさん

あの地味な4thを聴いた後の作品で、しかもコンセプトアルバムと事前に情報を得ていたため
「これは本格的にDTもプログレッシブロック化するのか・・・嬉しいような悲しいような・・」と
勝手に思っていました。
しかし蓋を開けると、前作のような冒険は控えてDREAM THEATER本来の音で
これほど高いクオリティのアルバムを作ってきた訳ですから嬉しかったのをよく覚えています。

>もう頭おかしくなるじゃないかってくらい私も聴き込んでいます(笑)

なるほど、そうですか(笑)。
いや、私も別にこのアルバムの曲のコピーを試みたことが無いにも関わらず
アルバムを一人で聴いている時は無意識の内にギターフレーズを口ずさんだり
リズムを指でタップして追っかけたりできるくらい聴き込みました。
(曲が複雑とは言え、間違えるとこれがちょっと悔しいんです(笑))

DREAM THEATERはここから先のアルバムも仰る通り、いいアルバムをたくさん作っていますよね~。
あまり使い回しっぽいフレーズも出てこないし、アルバムによっては
一定のルールに基づいた曲作りをしながらも高いクオリティの楽曲を作っています。
どこまで引き出しが多いのか、驚くばかりです。
本作品は無人島に10枚いや、5枚しか持って行けないというルールでも
間違いなく私が持って行く名盤ですよ。
2009/11/11(水) 00:50 | URL | メタリスト #-[ 編集]
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