謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
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Far Beyond DrivenFar Beyond Driven
(1994/03/22)
Pantera

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'94年にリリースされた3rd。

1st、2ndの時点で多くのHR/HMバンドに多大な影響を与えてきた彼らだが
このアルバムでは、前作までのように既存のへヴィメタルに近いスタイルで
やってきた音楽性とは異なり、完全に自分達のスタイルを完成させてきたと
私は考える。
疾走感はあるけれども、あまりメロウにはならず、メロディよりも
へヴィネスやグルーヴ、そしてリフのインパクトを重視し
スラッシュメタル、パワーメタル等の影響はあるけれども
それらとは全く異質のアンサンブルを完成させることで
文字通り、PANTERA唯一無二のサウンドを作り上げたと言える。

と言うか・・・故ダイムバッグ・ダレルは
変則的なチューニングや奏法を多用しているため、聴いただけでは
どのポジションをどういう風に弾いているか全然分からんね(笑)。
耳コピ、難しそう。

いきなり凄い勢いで始まる①はへヴィメタルと言うよりも
ニュースクールハードコア。
ちょっとウネウネしたリフと、スラッシーに突っ走るヴィニーの
ドラミングが合わさることで凶悪な一曲に仕上がっている。
ゆっくりしたパートが途中入ることで一層不気味さが増しているね。

②のリフは気になるなぁ・・・「ズンズン、ミーュ♪ズズッズ・・」という
メインリフの中で「ミーュ♪」と、物凄く高い音が鳴っているところ、
これはどうやっているんだろう?気になる・・・。
曲自体はグルーヴィというかダンサブルなミドルテンポの曲で
ちょっとWHITE ZOMBIEとかに似ているかも。

④⑥はBLACK SABBATHの現代的解釈と言うか・・・
そう言い切ってしまえばPANTERAのミドルテンポの曲は全て
そうかもしれないんだけど。
トニー・アイオミの影響は強く感じられる。
これは⑫で"Planet caravan"をカヴァーしていることとは
無関係に、聴いた方はそう感じられると思う。

全体を通して、ずっとへヴィであり
メロディ的に安らぎを感じるのは
⑨のアルペジオや、⑫のカヴァーを聴いた時くらいで
疲れた時に聴くともっと疲れそうです(笑)。
逆に言うと、歴代のPANTERAのアルバムの中で
これが一番へヴィでアグレッシブなのかもしれないが。

あと、個人的に寂しいのはダイムバッグ・ダレルのGuソロで
メロウなものが減ってきていること。そういうソロがある曲は
⑥くらいじゃないだろうか。他はちょっとトリッキーなものが多いね。
ダレルさんって意外にいいメロディセンスをしているだけに
ちょっとそこは残念かな。
⑨なんかはメロウではなくともカッコいいけどね。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Strength beyond strength
②Becoming
④I'm broken
⑦Slaughtered
⑨Shedding skin
⑩Use my third arm



総評・・・85点

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コメント
この記事へのコメント
このアルバムは僕のほろ苦い思い出であります。VULGAR DISPLAY OF POWERで「おお!こんなの聴いた事ないよ!すごい!」と友人宅でほめそやし、当時出たてだったこのアルバムを購入。まだデスメタルなんて聴いた事無い位の勢いでしたので、この凶暴な音にびっくりしました。こんなの聴けないよお(泣)と思い友人に¥300で里子に出しました(手放した事を後悔しています)。
修行した今聴けば歯切れの良いデス位のつもりで問題なく楽しく聴けるのですが、当時はお金をどぶに捨ててしまった気分になったものでした。
2010/01/27(水) 13:06 | URL | ありんこゆういち #-[ 編集]
これも懐かしい作品ですね~
ダレルがまだダイヤモンド・ダレルを名乗っていた頃の作品ですね。
メタリストさんの仰る通りかなり特殊なチューニングがされていましたね。
A音を400Hzで合わせるという分けの分からなさで、耳コピするにも
まずはこのチューニングの秘密を解明する必要がありましたw

Becomingのリフは誰もが不思議に思いますよね~あれはデジテックの
ワーミーペダルでのプレイですよ。「ミーュ♪」の一瞬だけ
踏み込むんです。音楽学校時代にこのリフ真似るだけのために
同じペダルを買った奴がいまして私もやらせてもらった思い出があります。

メタリストさんのレビューを読んで懐かしくなり、久々に聴きましたが、
やはり1st、2ndの出来が素晴らしかっただけにちょっと消化不良に
感じますね。仰る通りダレルのリードには私も少々不満です・・・
本当はもっと弾けますからね、この人は。

しかしなんだかんだ言ってもやっぱりパンテラ大好きです!
2010/01/27(水) 20:40 | URL | メタラーまっちゅ #-[ 編集]
こんばんは。
この盤だけ持ってるんですけど、
Becomingだけ猛烈に気に入って他はフックの分かりづらいハードコアだな~って感じで。
他のアルバムの方が聴きやすいんでしょうか。
2010/01/27(水) 20:58 | URL | heyzo #-[ 編集]
>>ありんこゆういちさん

¥300は安すぎですよ~。友人相手とは言え
せめて¥1000で売らないといけませんね~・・・なんて冗談はさておいて。
前作と比べると、これは当時としてはかなり既存のHR/HMとはかけ離れていますからね。
前作も凶暴な音ではありましたが、メロディがそこそこありましたし・・・。

私もリアルタイムでこれを原価で買った時は、どう楽しんでいいのか正直途方に暮れました(笑)。
何と言うか、今聴いてもそうなんですがメタルを聴いていると言うよりも
テクノとかクラブミュージック系を楽しむノリで聴く方がしっくり来ると思うんですね。
あとは仰る通り、聴き易いデスメタルくらいに思えば割と楽しめるかもしれませんね。
2010/01/28(木) 00:34 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>メタラーまっちゅさん

PANTERAをコピーする場合、チューニングからして苦労しますよね。
弦によってレギュラーチューニングとの下げ具合が違ったり、なんてことが当たり前ですから
比較的チューニングも再現しやすい前作の曲であっても
厳密には違うのですが、面倒臭くて普通の半音下げでやる人も多かったですし。
完璧にやろうと思ったら、雑誌の情報が不可欠でしたからね。
プロとして簡単には真似されたくなかったんでしょうか?(笑)

"Becoming"のリフの件、有難うございました!
なるほど、あそこはワーミーペダルでああいう音を出していたんですね。ああ~でも
考えてみたらそれしか有り得ませんよね。私にとってワーミーと言えばファンクとかで
ベーシストがスラップやる時に使っていたイメージがあり
ギタリストがメタルで、ああいう使い方をするとはとても意外でした。

別の人用のコメントでも書いたのですが、これをメタルとして楽しむと少し
辛いですよね~。メタルであれば多少はメロディを求める人が殆どですし、もともと
そういう曲を書いていたバンドのアルバムですから尚更だと思います。
PANTERAらしさが出ているのは本作品だとは分かりつつも、
やはり1st、2ndの方が私も好きです。
2010/01/28(木) 00:35 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>heyzoさん

1stはこのアルバム同様、へヴィなリフが多いのですが結構メロウなメロディの曲も多く
聴きやすいと思います。ただあまりグルーヴィなリフではなくスラッシュメタルっぽいです。
2ndは1stをグルーヴィにした感じで、ちょうど1stとこの3rdの間くらいで
一般的には最高傑作に挙げる人も多いようです。
楽曲のバランス的には2ndが私としてもオススメですね。
4th以降は3rdよりの音楽性のアルバムが多いと思いますよ。

ちなみに私も"Becoming"が一番好きです。速くは無くともヘンテコなリフが気に入っていますから。
2010/01/28(木) 00:36 | URL | メタリスト #-[ 編集]
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