謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
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OdysseyOdyssey
(1990/10/25)
Yngwie J. Malmsteen's Rising Force

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'88年にリリースされた4th。

イングヴェイ・マルムスティーンはこのアルバムを制作する
直前に交通事故にあったそうで、当時リアルタイムで彼の音源を
聴いていたファンの多くの方がかなり心配したそうだ。
しかし、蓋を開けてみれば
ピッキングの美しさこそ、ALCATRAZZ時代には劣るものの
スピードは衰えるどころか以前よりも速くなっている
ように思える。

本作品でのVoはRAINBOWでも歌っていた、
あのジョー・リン・ターナーであり、
Keyにイェンス・ヨハンソン、Drにアンダース・ヨハンソンが
在籍していた時期であり、私にとっても多くのファンにとっても
黄金時代と言える。

まあ、何と言ってもこのアルバムで絶対に外せないのは
①でしょう。
この物々しいKeyのイントロ、Voを除く全パートのユニゾン、
Guによるリフ・・・この一連の流れを聴いて
何も感じない人は様式美HMは向いていない、と断言したいくらいの出来。
GuソロとKeyソロの掛け合いは
正にバトル、って感じでイングヴェイとイェンスが丁々発止で
やりあっているスリル感がたまらない。
おそらく、SYMPHONY Xのマイケル・ロメオも彼のこういうアレンジ面での
アイディアを大いに参考にしてきたのでは無かろうか。

③はアメリカナイズされた曲調で、あまり評判がよろしくない曲ではあるが
私はこの曲、ジョーの声質によく合っていると思うし
ちょっとRAINBOWっぽさもあり好きなのだ。
ちなみにイングヴェイはジョーが在籍していた時は
彼のことをいたく気に入っており、「ソウルメイト」と
評していたが、ジョーが脱退した後は
「この曲はゲイだよ」とまで言っていた・・・。

バラードの④も秀逸だ。特に転調した後がいい。
FAVORITEには入れなかったが、⑥のGuリフは
初期の彼の作品には見られなかった骨太さがあり
結構良い。
スピードナンバーでは無いが、難易度の高めの
ユニゾンと、ちょっとジミ・ヘンドリックス風の
ワウペダルによるプレイがGuソロに盛り込まれた⑦も
このアルバムでは人気が高い曲だ。

⑨はイントロだけ聴くと、スピードナンバーかと思う
様式美HMファンも多いだろうが
ジミ・ヘンドリックス風のGuリフとRAINBOW的HRを
両立させたような、イングヴェイならではの曲に仕上がっている。
ジョーの歌う、インギーが考えた歌メロもしっとりとして良い。

交通事故に遭ったことすら、インスピレーションに
してしまうイングヴェイ。
⑩がその曲だが、ジョーのヒステリックなVoが目立つ。
曲そのもののメロディはイマイチな気がするが
Keyのイェンスのソロがそれを帳消しにしている。

インストで目立った曲と言えば⑪。
全パートが難しく、これをコピーできたら
凄いね。

このアルバムは個人的に聴きまくっており
少しばかり冷静さに欠けるレビューになったかもしれない。
全部が名曲って訳でも無いし、今聴くと微妙な曲も
あるのだが・・・
未聴の方はまず①の"Rising force"を聴いてください。
これで人生を狂わされた、というメタラーが
実に多いのですよ。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Rising force
②Hold on
③Heaven tonight
④Dreaming (Tell me)
⑦Deja Vu
⑧Crystal ball
⑨Now is the time



総評・・・92点


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コメント
この記事へのコメント
ブログ始めてインギーがらみはもう7枚くらい買いましたが
今のところこのアルバムが一番好きですw
アルカトラズもイイんですが、自分的にはちょっと演奏粗めでも
音楽性も好き放題やってる感がスゴくシビレますwww
事故から復帰で作ったんですね!知らなかった・・・

自分もようやくRising force、というかこのアルバムちゃんと聴いて
価値観が変わってきたかも知れません(*゚∀゚)
もともとピロピロは好きではなかったんですよwww
2010/02/18(木) 10:46 | URL | koumei #-[ 編集]
これまた懐かしいアルバムですね。当時あまり評判が芳しくなかったような覚えがありましたが、当然周りでは人気ありましたね。Rising forceを聴いて気に入らないようであればこの手の音楽は無理だろうと思う位の名曲だと僕も思います。
それにしてもジョーリンターナって、他のバンドに参加して首になったりしても悪態ついたりしないので、とてもいい人な印象がありますね。
2010/02/18(木) 14:00 | URL | ありんこゆういち #-[ 編集]
こんにちは。
僕もこのアルバム大好きです。HR/HMにはまったきっかけがインギーで、その中でもFar Beyond The SunとRising Forceと出会い人生を狂わされました(笑)
インギー本人はこのアルバムをあまり気に入っていないようですが、僕はこういう歌ものアルバムをまた作って欲しいなぁと思っています。
2010/02/18(木) 19:12 | URL | よしよ #-[ 編集]
おっと、ものすごく高く評価されていますねぇ。

そう、今作直前に遂にイングヴェイに天の裁きが下ったんです
よね。なんと、あろうことか交通事故・・・orz しかしその後も
彼の素行に変ったところは見られないどころかさらに加速を
していきましたからねwそれでも神は彼を見捨てませんでしたし、
やはり本物の実力を持っていたからこそ、今現在でも他の追随を
許さぬ王者なのでしょう。皆、バッサッバッサと切り捨てられ
攻撃ならぬ口撃の前に討ち死にしていきました・・・。

え~話がめちゃくちゃ脱線していますが、仰る通りかなり
強力な布陣でしたね。ヨハンソン兄弟にジョー・リン・ターナー
ですからね。そして①の衝撃と言ったらなかったですね。
もちろんあのキメフレーズのことなわけですが、Jet To Jetや
Far Beyond The Sun以来の名演になったんじゃないですかね。
まさしく音速でしたね、当時中学生だった自分には、どうやって
弾いているのかさえ分かりませんでしたよ。

ただ今ではあまり今作を積極的に聴くことはないですね~
もうさすがにインギーのプレイには飽きてしまっていますので
聴くなら自然とアルカトラスに手が伸びていますね。
2010/02/18(木) 20:12 | URL | メタラーまっちゅ #-[ 編集]
>>koumeiさん

私の記憶が間違っていなければ
koumeiさんはインギーをじっくり聴いたのは、ブログを始めてからでしたよね?
私もそうでしたが、キラーチューンがド頭に来るこのアルバムのインパクトは彼の作品の中でも
一番だと思います。
まあ、演奏とかアルバムの完成度で見ればそれよりも上のアルバムはありますが、
音像といい、曲のアレンジといい、派手さがとにかく目に付きますから
分かりやすいですよね。

ピロピロとやたらに弾きまくる、安直なメロスピ系は硬派なメタラーに嫌われる傾向に
ありますが、私はインギーは他のフォロワーと違い、ギターのみならず他のパートにも
高度な演奏を求めていて・・・体育会系な雰囲気を昔から感じています。
まあ、今ではインギーよりも「インギーしている」体育会系メタルバンドが多くなっているのが
ちょっと寂しかったりもするんですが。
2010/02/19(金) 00:51 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>ありんこゆういちさん

当時はインギー=北欧メタルという、見られ方をしていたんですよね?
だからEUROPEの"PRISONERS IN PARADISE"のように、ちょっとアメリカナイズされた
3曲目のような楽曲が入っていると、大幅な路線変更の兆しだと心配される方もいたのでしょう。

ありんこゆういちさんが仰る通り、ジョーはとてもいい人のようで
インギーの元を離れたミュージシャンの多くは「インギーの人間性は理解できない」という
旨の発言をしていましたが、ジョーの場合はそういう発言はしつつもインギーの
才能は認めていましたからね~。
それに比べて、インギーは・・・・(苦笑)。
2010/02/19(金) 00:51 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>よしよさん

よしよさんが挙げた2曲はね、本当に人生狂います(笑)。
"Far beyond the sun"は私にとってHR/HMの楽曲で初めて、
インストを意識して聴くようになった曲です。
"Rising force"に関しては、様式美HMの歌モノの曲では
一つのパターンとなったGuとKeyのソロバトルもあり個人的にも特別な一曲ですし・・・
最早、この2曲はネオクラ系様式美にハマれるかどうかの試金石的な曲と言っていいでしょう!

インギーがこのアルバムを気に入っていないのは、
プレイ的な面や作曲的な面もあるのでしょうが
特にジョーのことをケチョンケチョンにけなしまくってしまいましたから
引っ込みが付かなくなったという気もします。
ジミー・ペイジの時がそうで、本人が後悔しているフシもありましたからね。
まあ、勝手にそう考えると彼にも可愛いところもあるなぁと私は思います(笑)。
2010/02/19(金) 00:52 | URL | メタリスト #-[ 編集]
>>メタラーまっちゅさん

イングヴェイって、若い頃から神をも恐れぬ不遜な言動が多かったんですよね~。
同世代のミュージシャンを貶める発言をするのはまだ分かるとしても、
HR/HM界では既に大先輩であるグラハム・ボネットにも
「音楽的才能の欠片も無い男だが、有名だからいい踏み台になると思った」とか
言っていたみたいですし・・・
ここまで来ると、性格が悪いというよりも度胸があると言うべきかもしれません。
やっぱり天才というのはどこか常人とは違いますね・・・
この交通事故が天罰だとしたら、神ですらも王者には勝てないのでしょう。
全く懲りなかったですからね(苦笑)。

このアルバムに90点以上付けたのは1曲目があったからであり、これが無ければ
86~87点くらいに落ち着いていたと思います。
で、その"Rising force"ですが
私もメタラーまっちゅさん同様に初めて聴いた時は中学生くらいでしたが
GuとKeyのソロバトルは、ちょうどEUROPEの"The final countdown"同様
全部Guソロだと思っていました(苦笑)。
当時はKeyと言うとハモンドオルガンかエレピみたいな音、
あるいは"Rising force"のイントロのフレーズみたいな、かなり大袈裟なSEを
出すものだと思っていましたので。
だから、ただただ「速く弾いているんだろうなぁ」と漠然と思うばかりで
どんなプレイをしているのかなど想像も及びませんでした。

ギタリスト視点で見ると、やっぱりテクニカルなものならばこのアルバム以上のものは
今はありますし、インギーのプレイを聴くならばALCATRAZZの方がいいのかもしれません。
曲単位で痺れたいと思って聴くならば、私としてはこちらを選びますけどね。
まあ、最近はそのどちらも厳しい出来なので、もうちょっと彼には頑張ってもらいたいところです。
まかりなりにも日本では「王者」と呼ばれている訳ですからね(苦笑)
2010/02/19(金) 00:55 | URL | メタリスト #-[ 編集]
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