謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
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Hughes-Turner ProjectHughes-Turner Project
(2002/10/14)
Hughes-Turner Project

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'02年にリリースされた1st。

第3期DEEP PURPLEのVo/Baとして活躍したシンガー、グレン・ヒューズと
RAINBOWやYNGWIE MALMSTEEN、そしてグレン同様にDEEP PURPLEに在籍していたことがある
シンガー、ジョー・リン・ターナーが中心となったプロジェクト。

グレンとジョーのようなDEEP PURPLE、RAINBOW人脈の人が
作ったアルバムを無闇に褒めると、「盲目的なパープル信者」と
思われかねないが・・・
それでも、これは偏見抜きに素晴らしいと言わざるを得ない。

本作品のレコーディングメンバーに
グレンのツアーに参加しているJJ・マーシュ(Gu)
シェーン・ガラース(Dr)やグレンのアルバム製作に
関わっていたヴィンス・ディコラ(Key)が参加しているため
先述のDEEP PURPLEの要素と、グレン・ヒューズのソロアルバムで
見せてくれたようなソウルフルな要素を
混ぜたようなものと思っていただければ間違いは無いだろう。
様式美要素はあまり無く、時折ソウルフルな曲もあるが
基本的にはブリティッシュHRの範囲を大きく逸脱してはいない。
また、Voの配分は一曲の中でほぼ半々であり・・・
そうそうゲストも豪華だ。
まず、ポール・ギルバートが②でGuを
ジョン・サイクスがバラードの⑦でGuとバックコーラスをやっており
これはファンならば聴いただけで分かるかも。
日本人Gu梶山章も⑨と⑪で参加している。

歌が上手いってだけで、それなりのものを
それなり以上どころか名曲に変え得るということを①を聴くとよく分かる。
勿論曲のメロディは良いのだが、この曲のアレンジ自体は実にシンプルなので
並のシンガーが歌ったのでは平凡な8ビートHRチューンにしか
ならないだろう。
③は"Lady double dealer"みたいなノリの良い曲。
こういう曲では特にソウルフルなグレンのVoが生きるね。

④はグレンがジョーに「どんなバラードを君のために作ればいい?」と
聞いたところ、「"Street of dreams"のようなムードがいい」と
リクエストしたことから作られたバラード。
確かにしっとりしたところはそんな感じだが、
私が聴いた感じ、FOREIGNERっぽく思えた。良いバラードです。
⑤はファンキーでソウルフル。
歌が素晴らしいのは勿論だが、グレンの音楽的に理に適ったBaプレイにも
注目して欲しい。実に無駄が無い。

ただジョーに恨みは無いが、スピードナンバーである⑨は
ジョー・リン・ターナーが目立つ曲なのだが
このアルバムの中ではちょっと浮いている感じがしなくもない。
梶山章のプレイはなかなかいいと思うんだけどね。
⑪は実にブルージーな曲だが、泥臭いだけでなくヴィンスのKeyが
ちょっとお洒落な曲に変える効果をもたらしている。
この曲での梶山のプレイはリッチーが少し音数多めに
弾きまくったような、そんな感じ。
日本盤のみに収録されているボーナストラックだがいい曲だ。

アレンジ次第によっては、とても古臭くなりかねないタイプの曲が
多いがそれらを二人の歌唱力とアレンジ能力で
変身している。良いアルバムなので未聴の方は是非。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Devil's road
③Missed your name
④Mystery of the heart
⑤Sister midnight
⑥Better man
⑦Heaven's missing an angel
⑧Fade away
⑩Run run run
⑪Against the wall
⑫On the ledge



総評・・・90点

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コメント
この記事へのコメント
これはホントに良い作品ですよね。私の場合ジョーも好きなん
ですがグレンの歌声が大好きなんです、この歌唱法はもう芸術の
域に達していると思います。メタリストさんが仰る通り楽曲的
には極めてシンプルであり時代を感じさせるようなものが多い中
これだけ聴かせるのはやはりこの二人の歌声が唯一無二のもの
だからに他ならないですよね。これは本当に記憶に残る名演だった
と思います。

ゲストミュージシャンの使い方も絶妙でしたよね。個人的には
ジョン・サイクスとのバラードが最高の出来栄えと感じています。
これ聴くと部屋の電気を豆電にしたくなるんですよ、メランコ
リックでムード満点じゃないですかぁ。大好きなんですよね。

しかしJJマーシュもとても頑張りましたよね。今作はもっと
巧いギタリストが弾いていたらとんでもない作品になったの
では?なんてことも考えてしまうのですが、では誰が合うのかと
考えてみると思いつきませんねぇ・・・。この二人の歌に見合う
だけの実力があるかと言えば、やはり少々劣ると思いますが
グレンのお気に入りのようですし、良い人選だったでしょうね。
あっ!でもダグ・アルドリッチなんかはとても良かったかもしれま
せんね。良い仕事した気がします。

それからジャパメタに関してですが、あまり聴かないどころか
まったくの逆で大好きなんですねw しかしなるほどですね、
ここには非常に深い考察があったのですね。日本語の歌詞です
かぁ。たしかに初期ラウドネスやらアンセムに関しては現在に
いたるまで確かにファンである私も、うわぁ~この歌詞は古臭い
しダサいなぁなんて思う曲はたくさんありますもんねw
もう慣れていますので今では普通に聴けますが、友達の居る所
ではやはり聴きづらいですよね。陰陽座とか人間椅子なんかも
歌詞が異質すぎて人前では聴きづらいですね。

歌詞の内容を点数に反映させるかについては、日本詩に関しては
日本人には当然意味が分かるわけで、どうしても点数へ反映せざ
るを得ないですよね。仰る通り90点を付けたところで、確かに
楽曲は良くても歌詞はダサいよね。とかと言う意見は当然でて
くるでしょうからね。

一方洋楽に関しては私の場合まったくと言っていいほど英語が
分かりませんので、一切歌詞の内容は評価対象からは外されて
いますからね。Burrn!もそうでしょうけど・・・。歌詞がダサい
とか書かれたレビューは見た覚えがないです。過去にはあった
かもしれませんが。

そういう意味では洋楽と邦楽を評価する立場が少々アンフェアに
なってしまうかもしれませんね。だったら最初からレビューする
のはやめてしまおうと言うわけですね。なるほど。非常に納得が
いきました。とても的を得た考察だと思います。

ともあれジャパメタひょっとしてあまり聴かない?なんてことも
思ってしまっていましたが、そんなことは全然ないようで良かった
です(笑)たまにジャパメタはダサいなんてことをエックスとか見て
仰る偏見を持たれた方もいますからね。
2010/03/16(火) 20:53 | URL | メタラーまっちゅ #-[ 編集]
>>メタラーまっちゅさん

私にとって、グレンはDEEP PURPLE、RAINBOW人脈のシンガーの中では最も好きなシンガーです。
仰る通り、彼の歌は芸術の域に達していると言って過言は無いでしょう。
ロックシンガーでありながらこれほどまでにソウルフルな歌を聴かせる人は、ちょっといないですよね~。
私にとってはポール・ロジャースやデヴィッド・カヴァーデイルよりも上だと思っています。
その、グレンとジョーには相性というものがあるんでしょうか。
ジョーもグレンに負けるどころか、グレンと共に歌うことでお互いを高めあっているようにすら
思えました。
HTP名義では二枚しかアルバムを出せなかったのは残念ですが、本当にこれらは名演でしたから
機会を見てまたやって欲しいですよね!

ジョン・サイクスが参加した7曲目はGuが入ってくるところで、一発で彼だと分かりますね。
この曲の曲作りにジョンがどれくらいの割合で関わったのかは分かりませんが、
この曲はジョンがBLUE MURDERとかでやりそうなバラードの曲調と、
FREEみたいなブルーズロックの曲調が合わさったからこそ出来た名曲だと思います。
グレンやジョーだけだときっと作れないでしょうね。

JJ・マーシュは、技術的に優れていますが
グレンとやっている時は、グレンの歌を引き立てることに徹してきた結果
あまり主張をしないようなプレイスタイルになっているのかもしれませんね。
地味とまでは言いませんが、ちょっと大人しいとは思います。
グレンやジョーと一緒に仕事をするギタリストは、ダグ・アルドリッジもいいですね。
もっとベテランだと・・・リッチーは
2人が特に嫌がるタイプでしょうから(笑)除外するとして、故トミー・ボーリンなんかも
結構良かったと思います。


ジャパメタのLOUDNESSとANTHEM、EARTHSHAKER、VOWWOW辺りの有名どころは
特に好きでしたね~。TAIJI在籍時の時と、オリジナルメンバーでの再結成LOUDNESSの
ツアーは忙しい中観に行った思い出があります。
全盛期ほどでは無かったらしいですが、それでもあの時はタッカンを観れただけで
嬉しかったですね~・・・って話が逸れましたが
'80年代のジャパメタ勢にとっては、どういう歌詞を書くかが重要で
何しろ日本でへヴィメタルを初めてやる際に、まずは日本人にアピールしないと
いけない訳ですから、いきなり英語でって訳には行きませんからね。
ジャズじゃないですから日本人の心を掴むためには、歌詞もファンが歌えるように
日本語にする必要がある訳で、二井原さんもその辺りに腐心されたようです。
それでメタルらしい刺激的な言葉を選んだ結果、ああいう風になったとか(笑)。

陰陽座と人間椅子って、日本人メタラーの間でも人気がありますよね。
まあ、陰陽座の方はVoの声質が好きでないのですが
この二つとも歌詞の面では良いとは思います。特別ダサい訳でもなく
曲によっては日本語の美しさがよく出ているものもありますからね。
GALNERYUSとかジャパニーズスラッシュ系のバンドのように歌詞の殆どを
英語にしているバンドよりも日本的であり、本当は我々日本人メタラーが特に応援
してあげるべきバンドなのかもしれませんね・・・。

その歌詞に関連する話ですが、
歌詞の内容とアルバムの評価って、ジャパメタも聴くメタラーにとっては
関係無いように思われがちで、普段英語の歌詞ならば何も意識しないことすら
ありますが、本当は違うんですよね。
昔、Jロックを聴き始めていた時は歌詞を聴いていた部分も多分にある訳ですから
音楽だけを聴いて評価したくても自然に耳に入って、意味が伝わる
ダサい日本語の歌詞があると聴けない、という人はいますから・・・。

Jロックはともかくとして、洋楽のアーティストのアルバムの歌詞がダサい
とか、そういうレビューをする人は私も見たことがありませんが
それはネイティブで無いために
意味が伝わらないから意識できないだけなのでしょうね。
考えてみればMANOWARの歌詞も、結構酷いです(笑)。
アメリカだったら、日本でのLOUDNESSの歌詞と同じくらい彼らはネタにされている
かもしれませんね~。

かなり長文になりましたが、ジャパメタに対する偏見を持っていると誤解を
受ける可能性もあるので、こういうことは早めに説明しておくべきでしたね。
良い突っ込みで説明する機会を頂き、有難うございます。
2010/03/17(水) 01:44 | URL | メタリスト #-[ 編集]
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