謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
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'83年にリリースされたYESの
アルバム"90125"に収録された曲。





'80年代に洋楽全般を広く聴いていた音楽ファンにとって、
YESというバンドの代表曲は、"Roundabout"や"Close to the edge"ではなくて
"Owner of a lonely heart"だったと断言できる。
それくらいYESの楽曲では売れた曲であり、
"Owner of・・・"が入ったアルバム"90125"はYESの「顔」となったアルバムだ。

だが、このアルバムは古くからのプログレッシブロックファンにとっては
「あまりにもポップすぎる」ために、歓迎はされなかった。
思えばこの時代、YESだけではなくプログレッシブロックバンドの
他の巨星たち・・・たとえばGENESISもポップ路線に進んでいたし
EL&Pもポップと言うか、分かりやすい大人のロックを作っていた。

なぜ大御所のバンドまでがそうしたのかと言うと、要は
'70年代に隆盛を極めたプログレッシブロックも、言葉の意味とは裏腹に
その音楽性は類型化し、陳腐なものとして市場では排他されつつあったため
人気は衰えて、音楽的な路線変更を余儀なくされていたという訳だ。

YESの場合はそうした市場の流れに加えて、
この時期は各メンバーがそれぞれの活動に没頭し、メンバーが
集まらず、実質的な解散状態であった。
そんな中Baのクリス・スクワイアとDrのアラン・ホワイトも
ジミー・ペイジと共にXYZなる
プロジェクトでの活動を考えていたそうだが、これは契約上の問題で
実現しなかった。

そこでトレヴァー・ラビンという若手のハイテク・ギタリストを紹介されて
更にKeyのトニー・ケイを加えて
CINEMAというプロジェクトで活動しようとした。

このトレヴァー・ラビンという人はGuだけでなく、Voも上手くて
動画で取り上げた"Changes"のAメロではメインVoも取っており
当初はGu/Voとして考えられていたのだが、結局レコード会社の
助言でメインVoには元々のYESのVoであったジョン・アンダーソンを
参加させて、
バンド名もYESとなった。(ファンの間ではこの編成を「90125YES」と呼ぶ)
・・・まあ、バンド名もYESの方が有名だしレコードが売れるので
そうしろってことでしょうね(笑)。

だから、往年のYESとは音楽性が大きくかけ離れており
当時、最新のテクノロジーであったシンセサイザーや
ニューウェイブ的なサンプリングの導入など、新しい要素が多く
古くからのYESファンには受けが悪かった。

ただ、この作品が新しいファン層を獲得することになったのも
事実で、元々素晴らしいコーラスワークを武器にしていた彼らが
それをポップな楽曲に乗せることでヒットソングとなったのが
"Owner of・・・"だ。
で、このアルバムはそういうポップで分かりやすい楽曲が
殆どなのだが
微かにプログレ要素を残しているのが、今回取り上げた"Changes"だ。
歌が入ってくると、哀愁漂うバラードとなるが
そこまでの前奏部分は明らかにプログレファンを意識したものだ。

アルバム自体の出来も大変素晴らしく、往年のYESとは違うものとして
切り離して考えると、90125YES編成のアルバムも非常に楽しめる出来だ。

最近のプログレメタル勢が影響を受けたYESの姿はここには無いけれど、
なかなか面白い出来になっていると思う。
今はYESも往年の編成に近いものとなっており、トレヴァー・ラビンも参加していないが
90125YESは良かった、という声も多かったと思う。
数年限定でやってもらいたいなぁ・・・。
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